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アールドラの新月

本日6月29日11:52 新月を迎えました。
ナクシャトラはアールドラ。

アールドラ

星座の配置でいうと、アールドラは双子座の6°40′~20°00′にあたるナクシャトラ。

アールドラの支配神は嵐の神ルドラ。シヴァの化身とも言われ、破壊をもたらす神でもあります。

自然界の嵐がもたらすものと同じと考えて頂くとわかりやすいでしょう。

自然界同様、私たちの内側にも嵐を引き起こし、心の内にある破壊すべきもの、無知を破壊し、不要となった心の中の世界をリセット。嵐の去った後の空が澄み渡るように、日々の暮らしの中で、見えなくなっていたものが見えるようにと導きます。

新月のエネルギーは次の満月まで続きます。

アールドラの新月の前後には、自然界の現象では、文字通り、天候の荒れに注意が必要です。

先週末、突然天候が大荒れしました。空間を突き刺すような雷鳴と落雷の地響き、横殴りの大粒の雨が突然やってきて、驚かされました。お天気速報でチェックすると、私の住んでいる大阪の一部地域だけでなく、広範囲に雷注意報がでていたようです。皆さまいかがでしたでしょうか?

その前日には台風並みの暴風が吹き荒れましたし、大気の不安定さを感じていたところです。

6月の記録的な異常な暑さや観測史上最短の梅雨明け。海外では、インドや中国など、大規模な洪水に見舞われているところもあるようです。

ここしばらくは、天候の変化にご注意下さい。

ルドラ神のエネルギーは自然界だけでなく、私たちの心の中に影響します。内なる嵐です。

抑圧された感情が吹きだす、燃え上がるような感情の高まりを感じる、雷に打たれたような突然の閃きや覚醒を経験するなどがあげられます。

ルドラ神はシヴァ神の化身のひとつとされていますが、その誕生は、ブラフマー神の怒りから。

心の内側で沸き起こった怒りが抑えられなくなったブラフマー神が、怒りを外へ放出したときに誕生したのが、ルドラです。

怒りを抱え、叫びながら飛び出したものを、そのあまりの激しさゆえに「叫ぶもの」「ルドラ」と命名したとのこと。

ですので、ルドラは叫びを象徴しています。叫びとは、声をあげることでもあります。

今、大声で叫びたくなっている人が多いのでは?

単純にこの暑さにも叫びたくなるでしょうし、世界に目を向けてみると、戦争、食糧危機、国と国との軋轢、気候変動などなど、叫びたくなるような出来事のオンパレードです。

日本国内ではもっとかもしれません。

公共料金も食品も値上がりしますが、サラリーマンの給与水準がこの30年ほぼ横ばいであることに驚かされます。

この状況は、先進国と呼ばれる国の中で、日本だけだそうです。

なにより怖いのは、この国のこれからの主軸は何で、何を大切にしている国なのか、どんな国でありたいのか、どこに向かっている国なのかが見えないことなのではと思います。

かつて、司馬遼太郎さんが「坂の上の雲」という小説で描いたような、坂の上にあるはずの目指すべき雲が見えないことが先行きの不安につながっているように感じます。

人は、目的や目標があれば頑張れるものです。それがないと、どうしてよいかわからない。これから社会を支えていく若い世代にとっては、特に、この国で本当にこれからやっていけるのかと不安になってしまう。切実なことのように思います。

参議院選挙が目前です。

今回投票したからといってすぐに何かが変わるわけではないことは、誰もが痛いほどわかっていることですが、それでも声を上げ続けることは大切なのだと信じるしかありません。

このタイミングでのアールドラの新月は、声をあげることの大切さをより一層強調しているようにも思えるのです。

大きな枠組みの話をしましたが、個人のレベルでも、心にうっぷんが溜まっていて、気持ちのはけ口を探している人もたくさんいるのだと思います。

ちょっとしたことで、間違った排出方法に走ってしまうことがないように、心にたまっていることがあれば、このタイミングでうまく外に出してしまうことをお勧めします。

部屋にこもって叫ぶもよし、ダンスなど体を激しく動かすようなことで発散するもよし、カラオケ店の個室にこもって歌い続けるのもよし。自分なりの発散方法を考えてみてください。

叫ぶだけでもよいかもしれないですね。

人がたくさんいる場所で大声で叫ぶことは、まだまだはばかられますので、叫ぶと決めたら、山へ行くなり高原へ行くなり、田んぼや畑へ行くなり、場所をわきまえて叫ぶことをお勧めします。

アールドラのシンボルは涙のしずく。涙は浄化を表します。

押し込められた感情を外へ出すこと、洗い流すことを示唆しています。

体のデトックス、精神のデトックス、どちらもよいタイミングです。

涙が流れた後、視界がクリアになるように、心と体のデトックスによって、汚れや不要なものが取り除かれ、クリアな状態で次のステージへと進むことができます。

くもりや汚れが取り除かれれば、これまで気づかなかったことに気付き、見えなかったものが見えるようになります。

満月まで、心の体のデトックスを心に留めておいてください。

吉兆な配置

7月2日、天空では吉兆な配置が完成します。

火星が牡羊座の中でも最適な位置に陣取ると、水星、金星、木星、土星の全部で5つの惑星がそれぞれの惑星自身が支配する星座に入り、丁度、自分の家でくつろぐような状態になります。

5つの惑星どれもが快適な状態でそれぞれの良さを発揮することができ、それぞれの惑星のもつ吉兆なエネルギーを地上に注ぎます。

この配置は、偉大な魂が誕生する予兆といわれるほど吉兆な現象です。

何か新しいことを始めると、惑星の吉兆エネルギーの後押しがあります。これから育てていきたいこと、長く続いて欲しいことなどがあれば、この期間に少しでも何か手をつけておくことをお勧めします。

この状態は7月13日ごろまで続きます。

この新月から次の満月までの約2週間、貴重な天の恩寵の配置を活かす行動を心がけてみてくださいね。

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