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『34年後輩の君へ』〜僕らは君を待っている〜#6【妊娠‼️😭😭✨】

昨夜は仕事が夜勤だった為、寝付くのが遅かった僕は朝10時過ぎに目を覚ました。のんびりと朝食をとっていると、職場の妻から電話がかかってきた。

昨日までとお腹の痛みが違うので、明日の金曜日、病院に一緒に行ってほしいということだった。

『もちろん大丈夫!一緒に行くよ!』僕は即答し、病院の予約をすぐに取るよう妻を促した💦

ソワソワしながら待っていると妻から再び電話が…
「病院に説明したら、明日じゃなくて今から病院に来て下さいだって。一緒に来れる?」


(行くにきまってる!!)


僕はすぐに妻を職場まで迎えに行き、
そのまま産婦人科の病院へ💨💨


きっと大丈夫だよね・・・
土曜日にわかると思っていたので、心の準備が追いつかない。

「今日、妊娠しているかわかるとかな?」
妻と僕に不安と期待が交差する。


病院に着いた。清潔感の漂う綺麗な病院だった。
妻が診察室へ向う。
妻の後姿を見送る僕…。

不思議だった。
急に気持ちが落ち着く。
さっきまでの不安はもう無かった。

診察室のドアは僕の目の前。
そのドアを僕はずっと見ていた。
ドアが開いた。

僕は無意識に立ち上がった。
妻が笑顔で出てきた。
小さな手で丸をつくって。

彼女が歩いて僕の方に…
だめだ。涙が溢れて止まらない。

泣き顔の僕に、妻はびっくりしながらも、
「赤ちゃん、おったよ♪」と教えてくれた。

(ありがとう…)
だめだ。声にならない。

妻が「うれしかねぇ」と微笑んだ。
彼女が一段高く大人に見えた。
僕らは最高の青空を見上げ、病院を後にした。

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