麒麟がくるレビュー・2軍【補欠2】告白させてください
今回、【レビュー2軍】を出す前にお知らせしようと思うことがある。
タイトル詐欺なんだが、大河ドラマのレビューにはなってないよ。
ついにエルの秘密を公開するときが来たようだ。
告白。前回エルが休んだ理由。
先週エルはレビューを休んだ。その理由について告白しよう。
実は、コロナ感染の疑いがあったからなのだ。
登校時には平気だったのだが、学校で咳をはじめ、鼻もズルズル。
クラスメイトに勧められて校医の元へ。
すると体温が37.3度あった。
で、即帰宅させられてしまった。
学校、そしてスペインのプロトコルに従い、すぐにエルは自宅の自分の部屋に隔離された。
帰宅したエルを生暖かく迎える家族
エルを遠巻きにして「大丈夫、エル?」と「一応」声をかける家族。
「全然平気」と断言するエル。
まず、家族の心の叫び。
「ええええ。今? 今なる? マジかよ-。もおおおお」
「やば。もうダメじゃん。こんなの家族全員感染じゃん。絶対全員感染じゃん!」
「もしや、家族で隔離? (エルの)姉ちゃん試験があるのにどーすんの。あたしラーメン食べに行きたかったのに、どーすんの?」
エルが悪いわけじゃない。さすがにそれはわかる。
でも、いかにも元気そうなエルを見て、誰も彼のこと心配してない。
本人は咳はするが、熱は大したことなく(エルの平熱は37度くらい)、食欲もあってけろりとしている。
そのせいで、家族は自分のことだけ心配している状態である。
コミュニケーションのための秘密兵器
エルが自分の部屋から出るのは最低限の必要のためだけだ。
普段はドア越しに会話して体調チェックや、要求などを聞くことになる。
だが、これが意外とよく聞こえない。
お互いドアを挟んで怒鳴り合うのに疲れてしまった・・・。
そこで、エルにトランシーバーが手渡された。
家族でスパイごっこ開始である。
「えー。エルくん、エルくん、聞こえますか」
「はいはい。聞こえます」
「生きてますか?」
「大丈夫です。生きてます」
そのうち、
「聞こえますか、聞こえますか」
「はい、エルくん。何でしょう?」
「あのーお菓子とiPad持ってきてくださいー」
「ええー。宿題やったんですかぁ?」
「がんがんやってますー」
めっちゃ怪しい。
でもちゃんとチェックできない・・・。
トランシーバーにも飽きる家族
でも、トランシーバーによる会話というのも、結構疲れる。
「話し込む」ということはまずできない。
「・・・てるんだけど、それで」
「は? 今何て言ったの? 言葉の始めが聞き取れないよ」
「・・・って言ってるんだけど」
「いや、だから聞こえない! ボタン押してひと呼吸してから喋ってよ!」
しばらくして、トランシーバーもなんとなく放っておかれるようになった。
超疲れる。
つまり、
結局、そんなことがあったのでエルの【麒麟がくる2軍レビュー】参加は成立しなかったのでした。
すみませんでした。
エルは必死(笑)
だけど、こっちはいいが、外部との交流手段を放棄するわけにいかない隔離中のエルは必死である。
トランシーバーという生命線を断たれては、一人自分の部屋で孤立するのみ。
退屈で仕方がないし、欲しいモノの要求もできない。
(ふだん、YouTube見ている時はエルは自ら進んで孤立しているのに、妙なものである)
「ちょっとみんな返事して! 呼んでるんですけど!!」
ばあああん、とドアを開けて不満を爆発させたエル。
あ、呼んでた? ごめんごめん。
おわりに
元気そうだったエルも、一時体温が38度になったりしてちょっと心配になった時期があった。
それでも、ちゃんとオンライン学習を続けて学校の授業について行ったのは
褒めてつかわす。
さて、48時間ぶりくらいに車で外出して帰ってきたエルが、自慢をした。
「こんな長さのやつを、鼻に突っ込まれたけど、平気だったよ」
ようやく関係機関からのお許しが出て、コロナテストを受けに行ってきたのである。
で、注目のテストの結果が先週の金曜日に出た。
陰性。
いぇーい! よかったー!! なんだぁ、陰性だったの?
我が家に麒麟がきた-!
というわけで、今週からまたエルは2軍に復帰です。
いや、ははは。本当によかった。
え、誰のために喜んでいるかって?
・・・も、もちろん・・・のために喜んでるんですよ。
あれ、トランシーバーの調子が悪いな。
スペインしかもマドリッドのコロナに対する規制は、また少しずつキツくなり始めています。
エルはたまたま陰性でラッキーだったけど、いつ誰が陽性になってもおかしくない。この国においては、コロナは今も全然他人事じゃないんです。