木付統直の辞世 戦国百人一首62
木付統直(きつきむねなお)(?~1593)は木付城(現在は杵築城)主・木付鎮直(しげなお)の息子である。
木付氏は豊後国を本拠地とする大友氏に仕えていた。
1586年の島津氏の豊後侵攻の際には、木付城にて親子で島津勢を退ける活躍もしている。
古へを慕うも門司(もじ)の夢の月 いざ入りてまし阿弥陀寺の海
昔を慕うのも夢に見る門司の月のようなもの。さあ阿弥陀寺の海に入ってしまおう
1593年に統直は入水して自らの命を絶った。
彼の辞世には、仏への信仰を頼りに死んで行こう