Egizia:Shifting Sandsがすごいよ
本記事はボドゲ紹介02 Advent Calendar 2020の20日目の記事です。昨日はナオプーナさんのガイアプロジェクトのペイントに関するお話でした。僕もガイプロジェクト大好き!!!!!
基本情報
エジツィアは2009年にアッキトッカが世に放った名作ゲームです。アッキトッカ(誰の番ですか?って意味だそうです)とはイタリアの4人組のデザイナー集団。2000年代後半に活動してた方々ですが、最近また活動し始めてテラマラやアルマ・マータなどを発表しています。活動していない期間もフラミニアちゃんとヴィルジーニョはコインブラ、ロレンツォあたりに携わっています。ルチア―二と仲良しそう。
さて、そのエジツィアですが2019年に2版が出ました。shifting sandsバージョンです。これがまぁ面白かったので紹介します。
それはそれとして、ずっとM-1見てたので写真撮る余裕がありませんでした。だいたいBGGから借用します。
エジツィアの大まかなルール
アドヴェントカレンダーに目を通す方ならルールは把握してらっしゃるとは思いますが、ざっくり解説します。
フレーバーは「ファラオが命じます。建築せよ」
システムはワーカープレイスメントです。手番になったら手元のコマを置けるプレイスに置く。そのプレイスがボード・タイルならアクションを実行、カードなら獲得、建設スペースなら建設フェイズまでいったん待ち。
最大の特徴は、一方通行であるという点。ナイル川を下る僕たち私たちは、遡上が出来ません。最初の手番に制約はありませんが、2回目の手番以降は、前回ワーカーを配置したプレイスより川下にワーカーを配置しなければなりません。
配置し終わったらみんな大好き飯供給を行って建築です。建築行動はだいた点数になります。ごりごり建築しましょう。出来るならですが!
そんな事を5ラウンドやって点数が高い人がナイル王となります。
面白いところ
・一方通行のワーカープレイス
特徴にして根幹。ここが最高。このゲームのプレイスはほぼカードです。そして大体強いことが書いてある。欲しい。取りたい。だがしかし! カードの並びはランダム。牛歩して手前のアクションをしながら様子を見るか、手番数を捨ててジャンプし欲望に従うか。牛歩してたら他が一斉に走り始め、一気に食い荒らされる事も多々あります。
・決算マスには一人入れない
このゲームで点数を得るには建築する必要があります。建設スペースは3ヶ所ありますが、各スペースはいずれもプレイ人数-1しか入れません。これが最初の一方通行と合わさり良い緊張感を与え続けます。強いカードを取るのと決算を行えるかはトレードオフになりがち。また、3スペース中2スペース以上に潜り込めるとボーナス点ももらえます。建築したい!
ちなみに建築対象も5種あります。詳細は遊ぶ際のインストで聞いてね。
・えっ! 飯不足!?!?
なんとか建築マスに入れました。おめでとうございます。でも建築するにはまだ早い。まずは部下に飯を食べさせましょう。えっ、干ばつ? 飯が貰えない? はい、失点です。
このゲームは飯供給が不安定になりがち。というのも飯を湧かせるカードが天候によって機能しなくなるからです。天候もプレイヤーの意思でごりごり操れますので、危なかっしい畑運用をしてる人がいたら干ばつ状態にして大自然の厳しさを分からせましょう。
・リーダーと部下
はい、飯を食わせました。おめでとうございます。建設です。飯足りなくても失点を受ければ建設はできますのでご安心を。
建築もテクニカルです。1人のリーダーと3人の部下を駆使していきます。
部下にはレベルがあり、その分の仕事しかできません。前半は低いレベルでもやっていけますが、後半はそこそこ上げてないと建設が出来ません。
また、1人の部下は3スペースのいずれかで働くと残りでは働きません。特化させると最大瞬間風速は出せますが、残り2スペースが怪しくなる。そんな時にはリーダーです。1回だけいずれかの部下と一緒に働いてくれます。やさしい。
初版からの変更点
このゲーム、版上げの際に色々変わりました。
なにが原因でどのように変わったのでしょうか。
こちらが新盤
そして、こっちが旧版
・変更点1
カードのあれこれ。これはきちんと見てないが、強めのカードが消えている。旧版は、10VPで1VPとかあったような。
・変更点2
建造対象の変更。墓地と門がリストラされ、柱と彫像の追加。あとはスフィンクスの位置変更。
墓地のリストラ理由は多分ランダム性が強すぎたことなんじゃないかな。うろ覚えだけど、確か手前の3~4個しか奉納数が見えてなかったはず。なので、最初の方に重いのが来てしまうとほぼ掘られずに終わってしまう。
門はまぁ、ピラミッドと被ってるしな。仕方ない。
柱の追加は分かりやすい。強能力を全員に使わせることで理不尽を無くすためだ。リストラされたカードは強すぎるため、獲得したプレイヤーが大暴れできた。しかし、この能力をがんばれば誰でも獲得できるような形に変更している。大暴れできないのはお前が柱をサボったせいだ!
彫像の追加もわかる。以前は隠匿の個人目標のみで各々の狙いがふんわりしていた。カードの引きでは突然かち合うため、あちこちで事故が起こっていたが、全員共通の目標を設けることで「ここは早くいかないと締め出されるぞ」という警告の役割が果たされている。まぁ、隠匿の個人目標は健在なので事故る時は事故る。
あと、スフィンクスカードは引き運もあるので、それを嫌うならこっちの方がいいかもしれない。
・変更点3
スフィンクスカードの引き数上限が設けられた。言うて1枚しか獲得できないが、最終ラウンドともなると既に達成できてるお題を引けるのが強かった。また、どちらにせよ引ければ点数にもなった。
新盤では入った順に5枚、3枚、2枚と引ける枚数にも差が出る。早く入ってたくさん引きたいが、スフィンクスのスペースが最終地点なのである。ここを打つとラウンドから離脱してしまうので、かなり悩ましい。
まとめ
好き勝手書いたが、もう時間なので筆を置きます。
新盤は残念ながら日本流通していないが、熱心なギークなら多分持ってるはず。遊ばせて貰おう。気に入ったら輸入するんだ。
旧版はもっと手に入らない。が、yucataで遊べる。オンラインボードゲームに抵抗ないならガンガン遊ぼう。
エジツィアはいいぞ。
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