番外編 呟き *関西弁で内緒話
あ、どうも、こんにちは。
ちょっと聞いてもろてもええかな。
突然やけど、朝に顔、洗うやろ。
えっ、洗わへんの? それはあかんで。ちゃんと洗たほうがええよ、ほんま。
いや、ま、そういう人は置いといて、普通は洗うやろ。
そしたら、びちゃびちゃにならへん?
どこが、って?
いや、あの、洗面台の周りとか、服の前とか。
ならへんの?
えっ、これって、わたしだけなん?
わたしな、毎朝いちおう洗顔料で顔、洗うんよ。
泡立てた洗顔料を顔につけて、まあ、こんときは目、つぶってるわね、それから、身体前に屈めて、水道の水出して両手で水くんで、顔にかけて、泡、洗い流すやん?
ここまでで、どっか、おかしいとこ、ある? ないやろ?
そんで、目、つぶったままでタオル取って、顔拭いて、ほーっ、とかして鏡見たら、服の前のところがびちゃびちゃになってんねん。
それも、ちょっとやそこらやないんよ。
ひどいときは、Tシャツの襟元とかから胸からお腹のへんくらいまで、びちゃびちゃ。
わっ、冷たー、ってなるねん。
朝から着替えるんもなんやから、ドライヤーで、ぶーんって乾かしたりするんやけど。
だいたい乾いたら、ま、こんなんでええやろ、後は自然乾燥で、とか思て、台所に行ったら、
「何、それ。何でそんなんなるん?」
って、家族に爆笑されるねん。
何で、って言われても。
こっちが知りたいわ。
「手から水が垂れてるんや。垂れんようにそろっとやったらええやん」
とか言われるけど、そんなんでちょこちょこ流したって、洗うた気、せえへんやん。
ばしゃばしゃっと、威勢よくいかんと。
ちゃう? ちゃうかなぁ。
でも、少しは気ぃつけなあかんかなぁと思て、そろそろ洗ってみるんやけど、やっぱりびちゃびちゃになるねん。
気ぃつけて洗ろても結局一緒なんやったら、もうええかなぁと思てんねん。
あとなぁ、わたし、雨の日もよう、びちゃびちゃになるねんよ。
あ、ちゃんと傘はさすんよ、もちろん。
でもな、傘、さしてんのに、頭はだいじょぶなんやけど、何でか、肩が濡れてんねん。
肩から下げてるバッグもよう濡れてることあるから、中までは水が入ったりせんようにめっちゃ気ぃ使わなあかんのよ。
ほら、スマホなんかも入ってるやん?
家族には、何で傘さしてて濡れるん?って、笑われるんやけど、何でやろねえ。
ほんま、不思議やわー。
これ、読んでくれてはる人、何でか、わかる?
あ、こんな話、カッコ悪いから、よその人には内緒にしといてな。
***
関西弁でつぶやいてみました。
普段、話している言葉を文字にするのは、面白いですが、なかなか難しい、ですね。
意味、わかります?