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ウクライナは最後の賭けで自滅する。

ウクライナ軍の無謀すぎるクルスク侵攻

モスクワ時間、8月6日朝5:30。ウクライナ軍がロシア領内のクルクス州へ侵攻しました。この事件は将来、歴史の教科書に「ウクライナ戦争最後の戦い」として掲載されるのではないでしょうか?その規模は5個旅団だとか聞きました。目的は「クルスク原発」「核兵器の倉庫」「スジャガス施設」の確保ではないかと考えられます。国境侵入時、ウクライナ軍の相手はロシア国境警備隊でした。そこを突破すると、もう無防備な民間人ばかりですからね。しばらくは、やりたい放題でした。8/6~の3日間で子供を含む100名位が死傷しました。ウクライナ軍のほうにも損害が出ています。8/8までに兵士700名位、戦車8両、走行兵員輸送車12台、走行歩兵戦闘車6台、走行戦闘車両55台、その他、工兵車両、IMR1台を含む合計82台がやられています。
今日は8/16日です。さらに損害は増えています。3000名近くのウクライナ軍兵士が亡くなっているとかの情報も入ってきています(>o<)

青色はウクライナ軍領域、赤色はロシア軍占領域

ロシア連邦捜査委員会の「スヴェトラーナ・ペトレンコ」公式代表は、ウクライナ軍の2つの旅団の司令官を刑事告発しました。

ロシア連邦捜査委員会公式代表

NATOで訓練を受けNATO装備を備えている「ウクライナ軍第22独立機械化旅団」の「ウラジーミル・ピプコ司令官」と「第80独立空中強襲旅団」の「エミル・イシュクーロフ司令官」の2人です。

彼らはテロ行為・殺人・殺人未遂の疑いで起訴されます。
ここで重要なポイントは、これらのウクライナ軍の精鋭部隊が、このテロ行為に実際に加わっているということをロシアの公的機関が認めたということだと思います。

第22独立機械化旅団
第80独立空中強襲旅団

ちなみに第80独立強襲旅団は2022年のロシア軍捕虜虐殺事件の罪にも問われています。ウクライナ軍による虐殺動画は下。


第80独立空中強襲旅団

そして、先日、この旅団に所属する兵士「ルスラン・ポルトラツキー」が捕虜になりました。この兵士がロシア軍の尋問に答えた内容が明らかにされました。

捕虜になった第80独立空中強襲旅団の兵士

彼は「ウクライナ軍司令部はクルスク侵攻が最後の希望だと考えている。
指揮官は、我々は前進する。我々の目的はまずクルスク州まで行くことだ・・と私らに言い聞かせた。そしてさらに多くの領土を占領するために今後の和平交渉でロシアの領土と我々の領土を交換することができるようにクルスク州からベルゴルド州まで到達することだ・・・とも言っていた。」
と供述した。

また、無線では、英語、ポーランド語、フランス語が飛び交っていた・・と言う。彼もそれらの言葉の意味がわからなかったそうです。

つまり、こう言う事実から今回のクルスク侵攻はウクライナ軍の単独によるものではないということです。当然のことですが、英米、NATOが裏で糸を引いています。ロシア側はそれを知りつつ、表だって抗議するよなことはしていません。何故なら、それを言ってしまうと宣戦布告のような状況になってしまうからだそうです。

東部前線からクルスク方面へ

ウクライナ軍指令部が「クルスクが最後の希望」だと言っていたことは、いろんな所からの情報で、ウクライナ軍が東部前線を捨てる形で精鋭部隊や予備兵をこの州域に終結させている・・という事実とも一致しますし、ゼレンスキーやキエフ政権の「和平交渉にプラスに働く」という発言とも合致している。やはり、最後の力を振り絞り賭けに出たというのが真実のようです。

日本のメディアが言っている「ウクライナ軍が本格的な反撃を開始した」というものではありません。東部前線の兵力はスカスカになるわけですからね。広大なロシア領土の小さな点でしかない領域を奪ってみたところで戦況が良くなるとは思えません。もちろん、石油・ガス施設、原発、核倉庫などを押さえたとすれば、状況は多少ですが良くなるかと思います。しかし、それも束の間の一瞬でしかありえないのです。

世界中のメディアがウクライナ軍を褒め称えるでしょうから、無知な人々を騙すことは出来ると思います。しかし、現実はどうでしょうか?
ウクライナ軍が破ったのはロシア国境警備隊です。その先には田舎に住む住民しかいません。74の村を占領したとか聞きましたが、そこに住んでいる人々は2000人程度です。広大な土地なので面だけは大きく見えますが、ロシアにとっては蟻が一匹、靴について這いずり回っているような感じなんです。

ウクライナ軍シールスキー総司令官

ウクライナ軍のシールスキー総司令官はクルスクの状況につき、「我々は現在、1000平方キロのロシア領土を管理下に置いている」と発言している。
軍のトップがこんなことを言うのでしょうか?
出来るだけ大きな面を確保すれば、あとはインチキメディアが煽ってくれる。「ウクライナ軍はこんなに強力なんだから、みんなで支援しましょう。自由と民主主義を守るために!」という感じにです。
お金があれば、とりあえず戦争を続けられる。上手くいけば、領土交換なんてことも有り・・・だとか妄想を抱いたんだと思います。もちろん、良い条件で和平に持って行けることが一番なのでしょうが・・・・こんなテロ攻撃のような事をやってしまったら無理です。このクルスク侵攻が軍事作戦だとか言ってるバカがいますが、おつむは大丈夫でしょうか?

それはそうと、バカはバカなりに
まさに和平交渉の材料にしたいとの思惑があったのでしょう(>o<)

赤丸部分は走行車両1,2台と歩兵が数名の小部隊

この突出している赤丸部分ですが、走行車両1,2台と歩兵数名で構成される小部隊がロシア軍のいない場所、あるいは防御が整っていない場所を突っ走り、さも制圧したかのようにSNSなどで見せているのが実態のようです。
つまり、一国も早く自分たちが領土を奪ったのだと主張したいという狙いが透けて見えます。

前線ではないロシア領のクルスク州で、しかもロシアの一般国民に対して砲撃を仕掛け、街の一部をめちゃくちゃにしたことで交渉が永遠にご破算になるとは考えなかったのでしょうか?

しかも、ウクライナ軍はクルスク州で持ち出せる貴重品を全て家屋から運び出した。司令官からは住民が抵抗した場合、射殺するよう命じられていたことがわかっています。当然、住民の中に好みの女性を見つければ射殺前にレイプするはずです。過去のウクライナ軍の行いを見ればわかりますよね。
マウリポリだけじゃないです。いろんな地域でレイプされ殺害されていました。

8/11、サポリージャ原発にドローン攻撃

ウクライナ軍はロシアをさらに挑発。8月11日に今度はロシアが管理しているサポリージャ原発に対してドローン攻撃を仕掛けました。

サポリージャ原発

このサポリージャ原発は、ドニエプル東岸のエネルゴダル市に所在し欧州最大の原発とも言われ、1ギガワットの容量を持つ6つの発電ユニットがあります。ロシア側が2022年10月から管理しています。ここで働く従業員への給与支払いも含め、ロシアのロスエネルゴアトムの子会社が運営しています。

キエフ政権のこの原発への攻撃はこれが初めてではありません。以前から対岸から砲撃したり、ドローンで攻撃したりしてきました。
そして、その度に「ロシア軍が攻撃してきた。」と言ってきました。
しかし、自分たちが管理し、自分たちが働いている原発を何のためにロシアが攻撃するのかがわかりません。ウクライナ擁護のバカたちは脳みそがショートしているので何を言っても無駄ですが・・・(>o<)

幸いなことに原発は稼働状態にはなっておらず、冷温停止状態であったこと、そしてこの原発はチェルノブイリ原発事故を想定して作られているため、現在は極めて安全とのことです。とりあえず、良かった(^▽^)

なお、原発を攻撃したウクライナ軍のドローンは可燃性液体を積んでいたとのことです。(ガソリンかナパーム弾の可能性が高い)

8/12、プーチン大統領は関係閣僚、そしてベルゴルド州・クルクス州・ブリャンスク州の知事らとの緊急全体会議を招集しました。

この3州には、8/11からKTOというテロ対策作戦体制が導入されました。
ベルゴルドは以前からキエフ政権による砲撃やドローン攻撃を受けており、また、クルスク州は今回、軍事侵攻が行われています。
ブリャンスクでもドローンなどによるテロ攻撃が行われています。

プーチン大統領は「平和的な人々や、民間インフラを無差別に攻撃している輩とどのように交渉することが出来るのか?しかも彼らは原子力施設に脅威を与えようとしている。」と述べました。何故、このような無差別攻撃を仕掛けたかについて、ゼレンスキーは「ロシア国内の情勢に不安を与え、新たな動員を呼び起こさせる事で国内を不安定化させる。」と外国メディアとのインタビューで答えていました。

ロシアでは、ここ数日間、国防省との契約をする人が増えている。

8/13、特殊部隊「アフマット」のアラウディーノフ司令官は、敵の制御不能な攻撃はすでに止められた。」と発表しています。

アラウディーノフ司令官

ウクライナ軍はいくつかの成功を収めましたが、それはロシアの国境地帯に頑丈な防衛線が存在しないのを利用したためで、ほぼ戦闘を行わずに侵入出来たからです。この戦術は、クルスク州にロシア軍の兵力が少なく、機動の余地が広かった侵攻初期には上手く機能しました。しかし、その後、ロシア側の防衛体制が組織化されてくるに従い、主に動員兵で構成された部隊はすぐに抵抗の意志を失い、そのほとんどが捕虜となり撃退され始めました。

そしてロシアの戦略は占領地から敵を排除するための反撃ではないそうです。もし、それをやっていれば、敵のドローンなどにやられ、多くの損失を出してしまうからだといいます。そこでロシア側では、前線全体を予備兵で飽和させる戦術が選択され、ウクライナ軍の主な利点である機動の自由を奪いました。さらにそのウクライナ軍の機動グループと予備兵をロシアの航空部隊と無人航空機オペレーターが攻撃したのです。

これとほぼ同時に実戦で鍛えられたロシア軍部隊が前線に到着し始めました。それからというもの、ウクライナ軍の攻撃は急激に減速していきました。今はもう風前の灯火です。袋のネズミなんです。

捕虜の証言では、クルスク原発を占領する予定だったようですが、ご覧の通りです。最初から滅茶苦茶な作戦でした。すでに2000名以上のウクライナ兵が亡くなりました。現時点ではもっと増えているはずです。

クルクスに侵入したウクライナ軍の精鋭部隊が壊滅してしまえば、ウクライナ軍はアッという間に総崩れになります。ロシア軍が勢いをつけて南進したとしたらオデッサまで取られてしまうのではないでしょうか?

赤い矢印が指す黒点がクルスク州です。小さいですね。

それはそうと、スジャGISがウクライナ軍に占領されたとか、いろんな情報が飛んでいて何を信じて良いのかわかりません。スジャーGISは、ロシア産ガスをEUへ供給する唯一のパイプラインです。

スジャガス測定ステーション

ガスプロム社が、このパイプラインを通して1日4210万立方メートルのガスをウクライナを経由し、オーストリアやスロバキアへ供給しています。また、オーストリアを通じてイタリア・ドイツ・チェコへも移送されています。現在、キエフ政権はウクライナ領内を通る石油パイプラインを止めているようです。キエフ政権への武器支援に反対するハンガリーやスロヴァキアへの報復だそうです。次はガスを止めてしまえ!と考えてもおかしくないです。

露軍はポクロフスクを目指しアウディイフカ西方のニコライエフカ正面で高地帯を押さえ突破口を拡大しています。北部クルスク正面の宇軍の拡大は続いていますが火力打撃が集中し西部と北部は露軍の反撃、伏撃で停滞し、東部は一部引き続き前進中です。露軍は大規模兵力を集中中で反攻に出るとしています。

8月16日時点での情報。

ロシア軍は東部ドンバス最大のウクライナ軍の後方拠点ポクロフスクに迫っています。ニューヨーク、トレツク正面でも包囲と占領地拡大を続けていてウクライナ軍は最大の危機に陥っています。

クルスク正面では西部と北部はロシア軍が火力打撃を加えつつ、増援兵力でウクライナ軍を阻止圧迫し、東部ツーチャでもロシア軍が反撃し2村落を奪還しています。

私は、ウクライナ軍のクルスク侵攻はウクライナとNATOの政治的・軍事的・経済的自殺行為だと思います。彼らはキエフを守るために温存していた2万強の精鋭部隊、及び、M1エイブラムス・レオパルド・ハイマースなどの西側の高性能兵器を短期間のプロパガンダに利用するためクルスクに投入しました。しかし、あそこはロシア軍の精鋭部隊がうじゃうじゃ駆けつけて来れる場所です。そのような場所にあの程度の戦力で侵入していくなんて「飛んで火に入る夏の虫」ではないですか。間違いなく全滅します。

また、ロシアの兵力分散を図るという目論見はどうでしょうか?
それとは裏腹に、ロシアは快進撃を続けるドネツクからクルスクに援軍を送ることはありませんでした。あそこはロシア領内ですし、強力な部隊が駆けつけられる上、航空支援も充実しています。兵力分散などするはずがないんです。的を外れすぎです。

ロシア政府は怒りの限界を超えたため、今後はロシアが交渉のテーブルに着くことはないでしょう。メドヴェージェフが「クルスク解放だけでは終わらない」と発言した通り、ウクライナはスームィは勿論、ハリコフ・ドネプロペトロフスク・ニコラエフ・オデッサ、更にキエフまで失うことになりました。自業自得とはこのことです。

そういえば、ロシア艦隊がセヴァストーポリを離れました。いよいよ本気になってしまったようです。こうなってしまった以上、この戦争は今年中にウクライナの無条件降伏で終わることになりそうです。

クルスクに侵攻したウクライナ軍は、大量の戦車、戦闘車両を破壊され、昨日の時点で2,600人の兵士が殺害されている。クルスクは、バフムート以上の肉挽器になってしまったようです。

もう1つ。ロシア国防省は、ウクライナとその同盟国がクルスクとザポリージャで「汚い爆弾」を使用する計画があると報告しました。

そのため、ロシアの核武装部隊は厳戒態勢を敷いています。実際、特殊軍事作戦(SMO)開始以来、最も厳しい警戒態勢になっています。

※ロシアの安全保障機関の代表者はスプートニクに対し、ウクライナ軍はクルスクとザポリージャの原子力発電所を攻撃する予定であると語った。

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