『   』2023年1月短歌まとめ



2023/1/4
ぼくたちがばらばらなこと確かめるために海から上がったんだね

2023/1/4
ふれるより離れるほうがぼくらしく、そのためだけにスマホをおいた

2023/1/7
間に合わなさそうな人が走りゆく 多めに休むバスに向かって

2023/1/10
サイレント映画の中では春が来て泣いてるみたいに笑うね君は
《うたの日 題詠『自由詠』より》

2023/1/14
果物の丸みをなぞる やわらかくなったところはおさないように

2023/1/14
農薬のついた果実に歯を立てることからはじまる、ささやかに夏

2023/1/22
わたしたちがピクトグラムになる頃に宗教画となるインスタグラム

2023/1/22
ワニの歯を交互に押して私たち、いつでも笑えるように待ってた

2023/1/22
明確な夜明けってどこかわかりますか 眩しいってよく言われませんか

2023/1/29
茹る鍋にレトルトパウチを押し込んで さみしいことだ言葉が好きって





2023年1月 あきせ


「SS名刺メーカー」さんにて画像化しました

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