2023年2月短歌まとめ


2023/2/11
できるだけ足を縮めて思い出す、冬を纏ったあなたのことを
《うたの日 題詠『自由詠』より》

2023/2/19
好きだったドラマの最終話の後に差し込む広告まで愛す

2023/2/19
いないひとたちと一緒に待っている ロータリーはいま海底の色

2023/2/22
さよならを云う人もなく春風をまともに受けて図書館へゆく

2023/2/23
洗い物を詰めたバッグを抱きしめてマイクロバスの一部になった
《うたの日 題詠『バス』より》

2023/2/23
七日間かかった世界を踏み倒し百年光る星になりたい

私たちモノクロフィルムがお似合いね 低解像度で熱烈な愛
《映画 二次創作》

2023/2/25
水気ない唇に触れやすらかに雨降る海が近づいてくる




2023年2月 あきせ


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