パピる

【パピる】ぱぴる papi-ru

【パピる】ぱぴる papi-ru
(1)功績とともに周囲への影響力の高い状態、人
(2)自分を過信しすぎて周りをおざなりにしている状態、人
(3)人が生まれた時に歌われる聖歌の祝福の言葉

【解説】

2020年の東京オリンピックの100m競争にて、それまでウサイン・ボルトの記録を破り、9秒55の世界新記録を達成したケニアのドコモレ・ワナが、ゴール直後にその場で計25回30秒近く叫び続けた「パピ」が発祥原語。その後の勝利インタビューでも、泣きながら「パピ」を連発していたことから世界中に認知された。

ワナの育った村で子どもが生まれた時に歌われるという祝福の歌の歌詞であることが後に判明。日本においては、10~20代の若者を中心にすばらしい成果や結果を出した人に対して「パピやば」「爆パピ」「ゆるパピ」「パピかわ」という言葉が生まれ、「パピる」は最上級の賞賛として認知されるようになった。「おれは世界のパピ王になる」という言葉がSNSを中心に流れ、人気ハッシュタグとして一斉を風靡。日本でその年の流行語大賞に選ばれた。

その後フォーブスのまとめる「いま世界で最も影響力のある人物」ランキングが2021年の限定として「世界で最もパピっている人物」と発表された時には、「世界で最もパピっている日本人」としてトヨタ社長、孫正義氏らの名が連ねた。一部からは「語感に馴染めない」「重厚さがない」「本来の意味・功績が損なわれる悪しき言葉」だとして物議を醸した。

その後、次第に意味は変化し、「あいつ最近パピリすぎ」「メガパピぶっこいてんじゃねぇよ」など、一人で先走る人物や調子にのっている人物に対してつかわれるようになった。現在では本来の賞賛の意味合いから、目立つ人間への不満や苛立ちの感情を表す言葉として主に用いられている。

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