裏切りに満ちた、よき人生
「これだけは一生しないだろう」と思っていることに限って、やってしまうのはなぜだろう。
正確には「ないだろう」と思っている時点で、すでに意識を向けているのかもしれない。
私の場合「やってはいけない」といった甘い禁忌感はなく、あるのは「そういうことを自分だけはしない」という根拠のないただの思い込みだ。
私にとってそれは「妻帯者とは付き合わない」「一度別れた男とは決してよりを戻さない」の2つだった。
なのに、人生の前半でどちらもあっさりとクリアしてしまった。なんというつまらない人