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会社作りのはじめの一歩

創業の形態

一人で事業を始める形態には大きく分けて2つの形があります。
 ・個人事業
 ・法人
手間にしても費用の面から見ても、お手軽なのは個人事業ですが、個人事業はやったことがないので、体験としてやったことがないので最初の分岐点で候補として検討した時のことだけを記します。

まず、上記二つのどちらの形態を取るかで事業の始め方は大きく変わりますが、法人を選択した方が良いと思えるのは以下の条件に合致したときです。

 ○顧客が法人(BtoBですね)
 ○顧客が一般消費者(BtoC)であっても、資金調達が必要

これ以外であれば、取りあえず個人事業ではじめてみるのが良いかと思います。後述しますが、法人を作るのにも維持するのにも少しお金がかかります。あと、今は新しく作ったばかりの法人で銀行口座を開設してもらうのにちょとハードルが高いので、この点も法人を作るとなると少し面倒くさい点です。実体験ですが、今運営している会社を設立するとき(2020年)に、銀行口座を開設するのにかなり手間が掛かりました。最初の会社を設立したとき(2010年)には個人の口座を開く位のノリでどこの銀行でも簡単に口座を開いてくれました。

このネタは、私が起業をうっすらと考えはじめたときに、県の相談窓口で相談したときに教えていただいたものです。他自治体でも同じ様な窓口があろうかと思いますので、起業を考える際には一度アクセスしてみることをおすすめします。

法人のメリット

設立するのに面倒でお金もかかる法人ですが、創業当初に感じるメリットとしては次の2点です。

  • 企業と取引がしやすい

  • お金を借りるのに他人を巻き込む必要が無い

に尽きるかと思います。
時々、「法人の方が信用が得やすい」などと言われたりしますが、これは都市伝説かな、と思います。社歴の浅い法人にはそんなものは無いと思っておいた方がいろいろと傷つかずに済むと思います。

まず、企業との取引ですが、売る先は当然ながら、買うときでも法人しか相手にしてくれないケースが意外とあります。買うのはともかく売る先と付き合えないのでは話ならないので、そのようなルールで動いている会社さんとお付き合いする可能性があるのであれば、法人で始めるしか選択肢がありません。

次にお金を借りる件に関しては、昨今は事情が変わっているかも知れませんが、創業当初に銀行からお金を借りる場合には、保証人を立てる必要があります。一般的には、
・信用保証協会
・個人
の2人格が必要となります。保証協会はお金を払えばついてくれるので、問題ありませんが、個人保証のところが問題になります。が、法人がお金を借りる場合には、社長自身が個人保証を付けるので、他人を巻き込む必要がなくなります。これは私にとっては気が楽でした。
とはいえ、私自身は資産が全然無かったので、
「会社がお金を返せなかったら、私も破産するので、私の個人保証なんて意味あるの?」
と軽口を叩きながら、お金を借りていました。
でも、結果的には誰にも迷惑を掛けること無く終えられたので良かったです。
保証人の部分に関しては、取引を重ねて信用を積んで行けば、徐々に外せます。私も最終的には個人保証も外せる所まで行けて、ここまで行けたときにはかなり嬉しく思ったものです。

法人のデメリット

デメリットはイニシャルとランニング費用です。
株式会社も合同会社も流れを雑に書くと、
(1)定款を作る
(2)資本金を用意する
(3)登記する
です。
株式会社の場合は、(1)で作った定款を公証人役場で認証をもらう必要あり、ここに9万円強掛かります。合同会社の場合はここが省けます。合同会社でも収入印紙代の4万円は必要となります。
資本金はどっかに出ていくわけではないので、どんな商売にも元手はいるので、これはデメリットではありませんね。
登記に関しての最低費用が、
株式会社:15万円
合同会社:6万円
と差があります。
多くの場合は行政書士さんにお願いをしてこの辺りの作業をしてもらうことになると、その手数料も掛かります。
ちなみに、私は先述の相談窓口の相談員さんに助けてもらいながら自力でやりました。正直めちゃくちゃ面倒くさかったです。

余談ですが、定款の誤字脱字は高くつきます。
私は、事務作業能力が著しく低く、クレジットカードの申込書すら抜け漏れで戻されること多々あります。
これまでに会社を二つ作り、それぞれの定款を自分で書いて登記したのですが、それらのいずれにおいても、放置できないレベルの誤字脱字があり、修正の登記をして、数万円ずつ余計なお金がかかりました。
その都度反省はするのですが、全然直らないです。

創業した後も、年度毎に決算をして納税額を決めなければならず、この処理は素人が自力でやるのは少々危ないと思いますので、税理士さんにお願いをすることになろうかと思いますが、どんなに安くても20万円は掛かると思います。

あと、たとえ赤字でも、法人住民税の均等割りがありますので、約7万円はかかります。この点は利益が十分に出ていれば、問題にはならない些末な話ではあります。

それでも法人の方がいいかも

法人のデメリットも書きましたが、普通に世の中に受け入れてもらえるビジネスをするのであれば、法人の方が良いと思います。
社長一人でやっている法人であっても、社長個人と法人の2人格を持てるのはいろいろと都合の良いこともあろうかと思います。この辺りの元ネタは

で学んだものです。
いろいろと世の中の制度には歪みがありますので、その歪みを上手に活用するのも生き残る上では大切だと思います。

また、当然のことながら、世の中に受け入れてもらえるビジネスは黙っていても成長しちゃいます。そうなると一人では出来なくなるので、他人(=社員)を巻き込むとなると、圧倒的に法人であることが有利です。

ここまでお読みいただきありがとうございました。

次回は、資本金の額についての経験談を記そうかと考えています。



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