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静かな人戦略書-ジル・チャン著

皆さんこんにちは。Pinkです。今回は、「静かな人戦略書の著者であるジル・チャン(以下、チャン)について書きたいと思います。

戦略書と聞くと、まるで戦国時代、戦さのはかりごとのような気がしますが、この場合の戦略書とは、果たしてどのようなものなのでしょうか。

「静かな人」戦略書

まず初めに、著書について紹介します。簡単に紹介すると、「内向型」の人間が「外向型」ビジネス社会を生き抜く方法とは何かということになります。

現代では、内気な人や過敏な人に関する話題や本が沢山ありますが、チャンはそれらの方法では自分が耐えられないと知り、取り組み始めたのが内向的な自分が取れる戦略を考えることだったそうです。

色々なシナリオに合わせた実践的な指示書のようなものが必要だと思ったのです。と話しているように、「静かな人戦略書では、チャンの経験が語られ、内向的な人々が自分でも試してみることができる、教えが丁寧に書かれています。

「内向型」と「外向型」はどのように違うのか

  1. 「内向型」とは…あらゆることに対して、自分の中に生じる考え方を基本とする性質のことです。常に自分のことを考えていて、あまり他人と積極的に関わりたがらない人を表します。

  2. 「外向型」とは…「外向型」は基本的に、心が他人や社会の事柄に関わろうとする人です。

以下、参考サイトになります。


こうして見ると、正反対の性格の人だということになります。

私は周りの人から「外向型」と言われるのですが、自分では「内向型」だと思っています。だからとても矛盾を感じます。なぜなら、周りの人から見た私は、本当の私ではないと考えるからです。

また、「適応障害」である私に、支援員さんから「Pinkさんはコミュニケーション能力が高いので、それを活かして下さい。」と言われたことがあります。

勿論、そのように言ってもらえるのは嬉しいことなのですが、「外向型」と言われているのと同様に、本当は無理をしている私をわかってもらえない。と悩みました。

皆さんは「内向型」「外向型」どちらになると思いますか?

ジル・チャンについて

次に、ジル・チャン(以下、チャン)について書きたいと思います。

台湾で育ったチャンは、物静かな子供だったと言います。「内向型」ということです。内向的な人は社会では不適応と見られることが多く、自分を外向的に見せかけようと、心を悩ませてきたと言います。

無理をしてでも外交的に見せたいという気持ちは誰にでもあると思います。「不適応=適応出来ていない」ということは、他人と違うと周囲に思われるからです。

最も苦労したのは職場だと話しているように、職場では「外向型」の人間が求められる傾向があると思います。

例えば、他人と積極的に関わることが出来る人と、出来ない人が同じ部署にいたとします。必然的に積極的に関わることが出来る人を職場では必要とするのではないでしょうか。

30代になるまで内向的という言葉を知らなかったチャンですが、大学時代にインターンとして携わり、その後就職したのは、何とアメリカのスポーツ業界でのマーケティングの仕事でした。

プロのスポーツチームにかかわるのが夢だったチャンにとって、マーケティングも色々なアイデアが試せる面白い仕事に見えたものの、活気がある賑やかな世界で、素晴らしい男女であふれていました。

内向的チャンにとって、夢を叶えられた場所が苦手な場所であるというのは、どのような気持ちだったのでしょうか。きっと、とても複雑な気持ちで、不安や悩みも尽きなかったのではないかと思います。

ジル・チャンの転換点

それまで自分の不具合は矯正しなければならないと考えていたチャンが、ありのままの自分に気づいたのは、出張中に読んだスーザン・ケインの著書『内向型人間のすごい力』(邦訳は講談社刊)の中に出てきた内向的という言葉を学んだことでした。

内向的という言葉を知ることにより、自分のキャリアや人生にとって大きな転換点となったと言っています。そして、ここからチャンの「内向型」人間としての本当の歩みが始まります。

まず、外向的なふりをするのは疲れるだけで続かないと自覚し、仕事を辞め、内向的性格について書かれた本を読みあさります。

しかし、いくら読んでも依然として会議で発言したり出来ないチャンは、自分に合った方法を編み出そうと考えます。まさにそれが自分を生かす働きをもつ戦略のようなものになったのです。

「内向的な自分なりの内向的な方法で、物事を試してみようと思ったのです。そこからすべてが始まりました」とチャンは話しています。この内向的な自分なりの内向的な方法という言葉にとても共感しました。

内向的だから、無理をして外向的になるのではなく、ありのままの(内向的)自分でどのように物事を進めていくのかというのは、とても大事なことだと思います。

以下、参考サイトになります。

チャンの感じた苦労について

内向型」であるチャンの苦労をまとめてみました。

⒈オフィスで電話を取るのが怖い

⒉エレベーターで他人が乗り込んできては困るので、即座に「閉じる」のボタンを押す

⒊職場でいきなり始まるブレーンストーミング

*ブレインストーミングとは、一種のアイデアを生み出す「集団発想法」手法で あり、複数人で会議の際にアイデアを出し合ってブレストを活用して、アイデ アや発想の整理する事をメインとして活用されています。 ブレインストーミングは英語で、「Brainstorming」と呼ばれており、日本語では、「BS法」 「ブレスト」や「ブレーンストーミング」とも呼ばれる事があります。

引用元:ブレインストーミングとは? ブレストの意味とやり方やルールの解説

⒋知らない人々が集まるネットワーキングの会

⒌ オープンオフィス

この5つの苦労を見て、「内向型」の人だけでなく、他にも当てはまるのではないかと思いました。精神的に様々な悩みを抱えた人にも共通するところがあるように思います。

内向的な性格の特徴を踏まえて、最大限の効果を生むように戦略を立てるように、生きづらさや、働きづらさを感じている人も、どのようにすれば生きやすく・働きやすくなるか戦略を立ててみてはどうでしょうか。

きっと今までとは違う世界が見えてるかもしれません。無理をするのではなく、まずは自分がやれそうなことから始めてみて、例えばゲームをしている時にどのように攻略するかを考えるのと同じように考えてみるといいもかもしれません。

こちらでも記事を書いているので、ぜひ読まれて下さい。

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