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詩 「もう会うことができない貴方へ」


貴方が亡くなったと知らせを受けた時

あまりにも急な出来事で

その一瞬私の時間が止まった

そしてふと我にかえった私は

悲しいはずなのに涙が出なかった


10代の頃初めて出会った貴方

格好良くて優しくて女の子に人気があって

平凡な私とは接点なんかないはずなのに

ふとしたことがきっかけで時々会ったよね

あの頃が思い出されて懐かしさが込み上げた


最後に会った時の貴方は

ずいぶん変わってしまったけれど

それでもやっぱり貴方は貴方だった

もっとたくさん話したら良かったね

こんなに突然いなくなってしまうなんて


貴方は覚えていてくれたかな

あの時私にほんの少しだけ勇気があれば

何か変わっていたのかもしれないね

またいつか貴方に会えたなら

その時は勇気を出してみようかな

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