ギフトと彼氏の関係性

いいことを思いついた。募集中の＃おすすめギフト というタグにのっかって、彼氏にこれからのプレゼントの方向性をレクチャーするというアイデアだ（彼氏はこのnoteのURLを知っている）。

と思ったものの、彼は活字は読まない、読めない、読ませられたくない。といったわたしとは反対の活字読まないっ子なのである。つまり、わたしのnoteも読まないということになる。なのでやめた。

さらには、日頃から私の話を大して聞いていない。これに関しては以前はほんとうに何回も同じことを言わないとやらないし、さりげなく「これ欲しいな」などと言っていたことを覚えていてプレゼントしてほしい女心を何度もズタボロにされ、いちいち腹を立てていたが、もう半年くらい前からどうでも良くなった。高すぎた期待値が下がったのだと思う。これに関して言えば勝手に期待したわたしが悪かった。何度でもいうしリンクも送るよ。サプライズの期待もちゃんと捨てた。

そんな彼との一年記念日にわたしが用意したものがなかなか（世間一般のカップルには）おすすめできるものなのでその時のことを思い出しながら紹介したいと思う。

それがこちら、SOW Experience FOR2ギフト。

大自然の中で楽しむアクティビティや、お互いの意外な一面が垣間見えるワークショップ、普段は出かけない場所への小旅行や、プライベートな空間でリラックス。選べるのは、2人の記憶に残る時間です。シリーズの中で選べる体験の種類が最多。様々なジャンルの体験を収録しています。

（以下、公式オンラインショップの画像）

詳しい説明はこちらを読んでほしいのだけれど、東京周辺とか大阪あたりに住んでいる人にはとてもおすすめできる、ふたりで体験ができる、を贈るギフトカタログである。一応全都道府県で選択できるアクティビティがあるのと、価格帯設定もいくつかある。わたしは学生だし、付き合って1年ということでまだ浅かったので、あまり高すぎないものをと思い1万円タイプ（GREEN）を用意した。ちなみに彼氏は当時住んでいた部屋の合鍵をくれた。

これは我ながらとってもいいプレゼントだと思っていたのだが、ひとつ落とし穴があった。アクティビティの予約期限があったのだ。そんなことは当然なのでもちろんこの商品にはなんの非もなく、彼氏がこの体験予約をなかなかしないことにわたしはイラつき、喧嘩となった。
後から思えば、最初からわたしがこれをプレゼントしたうえでどこか好きなところを選んで勝手に予約しておけばよかったんだと思う。
次からは必ずそうする。というか、次はないと思う。

わたしが怒らなければ済んだ話だったのだけれど、その時のわたしは、「この人は人からもらったものや気持ちをないがしろにする人なんだ」と思っていた。あとになって学んだ。見返りを求めてはだめだ。わたしは見返りを求めがちな人間だと自覚しているつもりだったが、どうにも捨てきれていない。これ、前にTwitterでなんかなんとか軸とかいってめちゃくちゃ叩かれていた方の軸のやつだ。

結局期限ギリギリに近場のアクティビティを予約し、スカイなんとかがしたかったなあと思いながら家に帰った。

わたしが怒る怒らないだとか器がどうこうといった話は置いておいて、
こういった商品は、わたしの彼氏のように「別に彼女と行きたいところはない」といった人とではなく、パートナーとこういうことしてみたい、とか外に出るのが億劫でない方とお付き合いしている人におすすめしたい。

わたしの彼氏のような人にあげると、期限ギリギリになってようやくこのギフトの存在を思い出し、吟味せず適当なところを予約したりしてなんだかギフトの特性を活かしきれていない感じになる気がする。もしくは、それを危惧した器の小さい見返りを求めがちな彼女に文句を言われ、雰囲気が険悪になる。
※あくまでわたしたちの話です。私見。偏見。自分とは違うと思ったときは無視しましょう。ようするに、人を選ぶギフトだということです。

そういうわけで当時のわたしは彼氏のことをまったく分かっていなかったことになる。かつ、早く予約しろと怒る私は器が小さいとも思う。
でも、アクティビティを選ぶ時間も楽しみたかったのだ。そしてふたりが楽しそうだと思えるアクティビティを選んで予約して、その日を心待ちにしたかった。
ただそれだけなのだが、それができなかったので悲しくなり、悲しいという感情が「なぜこの人はわたしを悲しませるのか」という怒りに変わったのだろう。

最近はふっきれたのかそういう気持ちがなくなった。ようやくわたしも彼氏に期待しないフラットな状態になれたのだと思う。

ただ、こういう性格の人間ならば、好きだからこそ期待してしまうのではないかということを少し考えたりもする。誰に対しても期待しているわけではないのだ。