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【ワッチャプリマジ! 】第51話「みんな、いっしょにプリマジしよ!」感想・考察

ついにプリマジも最終回。
先週は湿っぽかった分、今週はカラッと未来に向かって希望の溢れる回になりました。
そんな最終回で、それぞれが選んだ道や、プリマジで描かれたテーマについて見ていきます。

それぞれのご褒美

まずは、ユーフォリアレビューのご褒美にそれぞれが何を選んだかについて見ていきます。

あうる
あうるはオメガコーポレーションの役員。
プリマジ運営委員の再編など組織改革に注力しているようですが、ここら辺は実際のプリマジ運営に関しての少しメタ的な意味合いを感じてしまいます。
科学は使うものの想い次第ということで、プリマジの技術も組織の環境を整えなければ使い方を間違えてしまいます。
科学者として技術を作るだけでなく、その技術を使う環境まで整えるというのがあうるの出した答えのようです。

ひな
ひな先輩はプリマジ運営の手伝い。
ポイントはめが姉ぇの服を着ているということでしょう。
めが姉ぇのシリーズ通しての役割は、女の子の夢を見守ること。
自分の成長ばかりではなく、周りの子供たちの成長を支えてあげるというのがひなの出した答えのようです。
弥生ひなの名前の由来でもあるひな祭は女の子の健やかな成長を願うお祭、弥生ひなであり続けたひなだからこそたどり着くことのできた答えではないかと思いました。

あまね
あまね様は一度プリマジを離れ演劇の道へ。
翠子の後を立派に継ぎ、新たなプルミエエトワールとして後輩たちを指導するその姿はあまねの成長を感じ感慨深いものがあります。
さらに表現の幅を広げプリマジに戻ってくるということで、ただでさえすごいあまね様のプリマジがどんな進化を遂げて帰ってきてくれるのかとても楽しみですね。

れもん
れもんはプリマジスタのスカウト支援。
オタクの布教活動と思えばすごくれもんらしい選択です。
れもんのスカウトした12歳の新人プリマジスタの子もとてもかわいく今後の動向にも注目です。

みるき
みるきは安定のブレなさでかわいいミュージアム。
このブレないところがみるきの強さですね。
予想ですが、かわいいミュージアムはプリパラミュージアムのように歴代プリティーシリーズネタ要素を出してくる場所になるような気がしています。

まつり
最後のまつりが選んだのは魔法学校への留学。
「魔法界の人たちにもプリマジを広めるため」とは言いますが、半分くらいはみゃむと一緒に居たかったからというのもあるでしょう。
放送当時ではあまり意味がわからなかったまつりたちが魔法界にいく19話ですが、ここで魔法界の人たちと触れ合ったことが魔法界にもプリマジを届けたいというまつりの想いに繋がっていくのは綺麗ですね。

みんなのおかげ

ラストプリマジはまつりのマジ・ワッチャパレード。

1話では「わたし、プリマジスタになる」というイリュージョンだったのが、最終話では「わたし、最高のプリマジスタになったよ」になりました。

1話から51話までかけてまつりはいろいろと成長してきましたが、何よりも自分という存在を支えてくれるたくさんの人々の想いに気づけたというのがこのイリュージョンの違いに現れています。
前回のみゃむとやや構図は同じで、みゃむのまつりを好きな気持ちが思いやりの心を生んだように、まつりのみんなのプリマジが好きな気持ちが支えてくれているみんなの存在を気づかせてくれました。
自分のマジを大切にすることが思いやりの心を生むというのはプリマジで一貫して描かれている部分です。

今日のコーデはラブエレメンツ、みゃむのみんなのラブがいっぱい詰まったコーデなの。

ラブエレメンツはまつりの愛の象徴でもありますが、それは、同時にみゃむやみんなの愛でもあります。

自分という存在は1人では成り立たず、常に他者との関係の中においてのみ存在している。
だからこそ、マジが、好きなものがあるあなたはその気持ちを支えてくれている人たちの想いに気づいて欲しい。そして、みんなのことを大切に思える最高のプリマジスタになって欲しい。

プリマジの物語にはそんな思いが込められているように感じました。

歌と踊りばかりは遅れてる?

最後に一つ気になったセリフを紹介。

なんにしろ、歌って踊ってばっかじゃ遅刻するチムよ

人間態のチムムのセリフですが、はにたんが「遅刻だねー」と言った後なので会話の流れとしてはやや違和感があります。
このセリフをメタ的な意味で捉えるならば、歌って踊るだけがプリマジスタではないというこのになります。
今回のまつりのステージが立っただけでたくさんのワッチャが溢れたのもそうですが、プリマジでは歌って踊るだけがプリマジスタではないことをかなり意識して示してきました。
そこでの最後にこのセリフ、今後のプリティーシリーズは歌って踊るだけではない何か(例えばお芝居で表現の幅を広げているあまねが演劇を交えたプリマジをするなど)をしようとしているのではないかと感じさせます。

おわり

プリマジ最終回をもってプリティーシリーズのテレビアニメが11年半の連続放送の歴史に一旦幕を下ろしました。

しかし、プリマジは奇跡を起こす物語です。
魔法のないチュッピでも使える本気のマジで起こす魔法のような奇跡。
その奇跡の起こし方こそプリマジが描いてきたものです。
それは、アニメの中だけでなく現実でも同じです、それぞれが自分のマジを大切にしお互いのマジを尊重し合うことができればきっと奇跡は起こる。
プリマジのアニメが見せてくれたマジを今度はわたしたちのマジが支える番です。

わたしたちだけではありません。タカラトミーアーツやシンソフィア、エイベックスだってそうです。プリティーライブにプリマジスタジオにと最近やけに力が入ってるなと個人的には感じています。きっとそれはみんながマジだから。

アニメは終わってしまいましたが、むしろ、ここからが本番です。
プリティーシリーズの好きなみんなのマジで奇跡を起こす。

魔法の呪文はマナマナ・マジパ・チュッピ。
パートナーである魔法使いたちのマジを、あなたのプリティーシリーズを好きな気持ちを支えてくれている人たちのマジを、プリティーシリーズが好きな自分のマジを信じて。

プリティーシリーズを、プリマジを全力で楽しみましょう。

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