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シェアハウスぶんじ寮で過ごした20日間。『きっとこれも、家族なのだろう』

はじめまして、こんにちは。
話を丁寧に聴くWebクリエイターのあかりです。

今回のnoteは、2月に東京在住中にシェアハウスで過ごしたことについての感想を書いたnoteです。
シェアハウスには一度だけ住んだことがありましたが、ゲストとしてシェアハウスに滞在するのは初めてのことでした。

シェアハウス『ぶんじ寮』に興味のある方、シェアハウスがどんなところなのか気になる方の何かの参考になれば嬉しいです。




ぶんじ寮プロジェクトページより

ぶんじ寮のことをさっくり紹介

名前:ぶんじ寮
始まり:2020年11月
場所:東京都国分寺市
住人:20人

ぶんじ寮のリンクまとめ




ぶんじ寮

どうして、ぶんじ寮で過ごしたのか。

 そもそも、島ではシェアハウスで暮らしていた期間がありました。
その時に、
「他のシェアハウスのことを知りたいな。」と、
ふと思い、シェアハウスで検索していたところヒットしたのが、
ぶんじ寮でした。

 そして、2022年8月に開催された『シェアハウスサミット』をで、ぶんじ寮も紹介されていました。
その時と説明とサイトで紹介されていたぶんじ寮とその活動が、面白いと思ったのです。

 特に「ルールはない」というところで、
「ルールなしでどうやって問題を解決しているんだろう。」と気になりました。
そして、東京へ行くことが決まった時にせっかくなれと、ぶんじ寮で過ごすことを考えます。

 それと、住民であるまさまささんが、一度私の住んでいる島に遊びに来てくれたこともあったから、
訪問のお返し?のような気持ちで決めました。



ぶんじ寮での過ごし方で心掛けたこと。

 様々な人が集うシェアハウス、ぶんじ寮。
シェアハウス自体が独特なので、実体が未知でした。
それに、どの人がどの時間に活動しているのかも未知です。

「せっかくなら、色々な人とお話ししてみたい」
と思ったので、
みんなが活用する食堂に滞在する時間を多くとるように心掛けました。



ぶんじ寮でのある1日

7時 起床
8時 朝食
11時 ぶんじ寮の住人とお鷹の道を散策

ここらか始まるお鷹の道


12時 近所にあるご飯屋さん、「まんまるおにぎり」で昼食

まんまるおにぎり
美味しかった、まんまるな鮭おにぎり

14時 自転車を借り、小金井市にある貫井神社へ

貫井神社
池に反射する紅橋

15時 小金井公園内にある江戸東京たてもの園

夕方に着いた、江戸東京たてもの園
江戸東京たてもの園にあった、昔の自転車

18時 食堂で夕ご飯

まっちゃんに作ってもらった鍋焼きうどん

19時 イエノミ企画での映画の上映会
   (今回は『ショーシャンクの空に』を)

壁に映し出された『ショーシャンクの空に』



※この日は、わりと予定の多い日です。他の日は、ゆっくり時間を過ごすこともありました。




ぶんじ寮近くで見た朝日

ぶんじ寮で日々を振り返り思うこと

 下に私の過ごした感想と、ぶんじ寮で思ったことを書きました。
長いので、時間のある際に、どうぞ。


「まちの仲間たちと、まちの寮を」

 これが、クラウドファンディングのぶんじ寮プロジェクトの言葉です。
また、シェアハウスサミットで、「ルールはなく、みんなで話し合いをしてその都度決めていく」と説明もありました。

人が集まれば、必ず問題は起きます。

 だから、どんなシェアハウスでも最低限のルールはあるものです。
「就寝時間は何時まで」や「門限は何時」などですが、
このぶんじ寮は、そのルールがないそうです。
どうやってその場を作っているのだろうと、気になりました。

 すると、その都度話し合うとのことです。

「それは、とても手間のかかる難しいことなのではないか。」

 それが、私が受けた第一の印象でした。
その都度話し合うことの手間は、今まで生きてきた中での経験を踏まえて、
「面倒なこと」と分類する事がほとんどです。
 でも、それをするのが、ぶんじ寮ルール。
 不思議なことに、それでも大きなもめごともなく、それぞれに折り合いをつけ、住み心地良く過ごしているようでした。

「まるで家族のよう」

 と、一番に感じたのは、このルールです。
家族だって、その時々で何かしらの意見の食い違いが起き、その時に話し合う。
家族のことを煩わしいと思う事の1つの要因ではあるけれど、
これが家族を家族らしくしている要因でもあると思います。

 「きっとこれも、家族なのだろう」と思う出来事が、他にもありました。

 例えば、住人同士の会話の中で。
「最近〇〇さんを見掛けないけれど、忙しいのかな。」と話が出ていました。
ここまでは、職場内でもありそうな会話の内容です。
そのあとに続いたのは、
「最近、夜遅くに帰ってきて、食堂でご飯を食べているところを見たよ。」と。

 職場で夕ご飯の話題が出たら、何を食べたのかなどが、話題の中心になるでしょう。
ですが、一緒に住んでいるからこそ、何時に食べていたのかが話題の中心になります。
寝食を共にするということは、変化の見え方が「家族」に近くなっていくのです。

 また、私がぶんじ寮で過ごす最後の夜に、住人のみんなと鍋をしました。
テーブルを囲んでいる雰囲気は、友達の集まりと同じではありました。
ですが、その様子を記念に撮った写真は、お盆やお正月での親戚の集まりとほぼ同じした。
ここまでアットホームな空気を醸し出せるのは、やはり一緒に住んでいるからこそなのでしょう。

 もし、ぶんじ寮で撮りためている写真を1つのスライドショーにして、
某CMで印象深くなった小田和正さんの『たしかなこと』を流したら、
きっともう家族の素敵な思い出となるはずです。
これを読んでいるぶんじ寮の住民の方がいらっしゃいましたら、ぜひともスライドショーにして頂きたいです。


ぶんじ寮のTwitterより


人との繋がりが希薄になった都市で、人との繋がりを求めてしまうのは、どうしてなんでだろう。

 ここまで、ぶんじ寮でのことを振り返った感想を述べてきましたが、
私はとても不思議に思うところがありました。
 それは、

『人との繋がりが希薄になった都市で、人との繋がりを求めてしまうのは、どうしてなんでだろう。』

ということです。

 田舎と比べて都市は、人との繋がりが希薄です。
それは、田舎に分類されている島での暮らしに慣れてから行った東京でより強く感じたことです。
むしろ、人との繋がりを避けたい人たちが集まっている節さえあります。
それが都市の1つの魅力でもあると考えていました。

 ですが、ぶんじ寮に集まる人たちはそうではない。
できれば人と繋がっていたい、繋がりを大切にしたい。

田舎と同じように考える人たちが多いのが、ぶんじ寮に集うなと私は感じました。
ただ、違うことがあります。

 それは、繋がりの継続です。
そう、ぶんじ寮の立ち上げは2020年11月なので、現在4年目ですが、
田舎は歴史が長い地域となると何百年もの繋がりが継続しているのです。
人間関係が温厚に続けばいいと思うのは、みんな同じですが、
そうはいかないのが人間関係です。
長く継続されている繋がりの流れでは、様々な人間模様があったことでしょう。
どんなに人との繋がりを大切に思っていても、難しい部分はあるもので、
それは長ければ長いほど多岐にわたります。

 その影響が顕著に表れると私が感じたのは、会話です。
会話の内容や会話の流れに、島での人たちとぶんじ寮に集う人たちと関わりを持ったからこそ、比べることが出来ました。
 地域性や会話する人との関係性にもよりますが、
選ぶ話題や交わす言葉に、繋がりの継続年数を感じました。

 この違いに気づいたけれど、それを深く掘り下げるには、
今の私の経験では浅いものとなってしまう気がします。
 なので、今の私はこの2つの違いを、
『機微に触れた出来事』だと考えることにしました。

 『機微に触れる』は、『人の心の微妙な動きを感じること』です。
人との繋がりを求めている人が多いぶんじ寮だからこそ会話を大切にする人も多く、
その人たちと交わす言葉と何十年も継続した繋がりがある島の人と交わした言葉は、
私でもわかるくらいに心の微妙な動きを感じる瞬間
がそれぞれにありました。

 きっと、その瞬間を好意的に感じ取る人が、人との繋がりを求めている、大切にする人なのかもしれません。

 さてさて、長く色々と話してきましたが、
機微に触れる』ことを好意的に感じる人たちが、人との繋がりを求め、
その繋がりを大切にしたいと考えるのでは
ないのでしょうか。
だから、人との繋がりか希薄に見える都市でも、
継続した関係性のある田舎のように、繋がりを求める人がいるのだろうと考えに至りました。



ぶんじ寮のTwitterより


ぶんじ寮の音声配信に出ました


最後にまとめ

 この考えに至るまでの出来事を感じる機会に恵まれたのは、
『まちの寮』という言葉を使っているぶんじ寮に集まる人たちと交流したからこそです。
ぶんじ寮と離れて、もう1か月以上が経ちました。

 約1か月前の出来事ではありましたが、今でもありありとぶんじ寮での日々を思い出せます。
そのほとんどが、人との会話です。
会話を通じた思い出を持てたこと、ありがたい経験をしたと考えています。

 ぶんじ寮で出会った皆さん、本当にありがとうございました。また、行くことがありましたら、また私のお喋りに付き合ってください。


最後まで読んでくださり、ありがとうございました。



(ふざけて)食堂に一時、神聖な場所を作りました

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