【小説】サフランライス君のネイティブ会話教室
やっほー、みんな、元気~?
サフランライスだよ~
今日は、ソシラーヌ夫人のネイティブ会話教室に、レッツゴー!
ネイティブ会話をマスターするコツを、聞いちゃうよ~!
「こんにちは、ソシラーヌ夫人ですか?」
「はい、そうですが、何か」
「いえ、今日は、何ともない、ただのおしゃべりに来ました」
「まあ、私の秘密の英語特訓の成果の話ですね!」
以下、ネイティブのネイティブによるネイティブの会話である。
「ところで、私、検定1級の実力はあると思うのです」
ソシラーヌ夫人は、得意げに語る。
サフランライス君、メモをとる。
「ネイティブになる努力は大変でしたか?」
「いえ、周りの環境ですわ。周りにネイティブの人がいて下さって、私の会話力が鍛えられました」
「周りの環境、と」
サフランライス君、またメモをとる。
「わかりました」
サフランライス君は、立ち上がった。
「ネイティブ会話教室! このタイトルで本を出版しましょう!」
「まあ、本を出版!」
サフランライス君の頭脳が高速回転する。
本の販売価格、印税、出版費用、
よし、すべてのピースが揃った。
サフランライス君、脱兎のごとく、部屋をあとにする。
ソシラーヌ夫人は、インスタントコーヒーを、優雅な手つきで、いただく。
ソシラーヌ夫人は考えた。
「日本語ネイティブ会話教室!講師は日本語検定1級保持者!生徒求む!」
売れるといいわね。
以上、日本語ネイティブの、日本語ネイティブによる日本語ネイティブのための、日本語ネイティブ会話教室……
は、きっと誰かがやっているわ
(* ̄∇ ̄*)
レッツトライ、あなたも日本語の勉強を頑張って!
ソシラーヌ夫人、スマホで英語アプリに取り組む。
二択問題で、正答率50%である。
ネイティブの生活は、今日も続く。
チャリーン♪ しあわせに、なーあれ(о´∀`о)