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年齢と共に上がっていく能力

年をとると、下がっていく能力がある。

若い頃に出来ていたことが、できなくなっていく。

ああ、年をとりたくない、若さが欲しい。

そう思う人は、ちょっと見方をかえてみるというのはどうだろうか。

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年をとると、上がっていく能力がある。

若い頃に出来なかったことが、できるようになる。

ああ、年をとって良かった!

○○○○○○○

上がっていく能力とは何か?

出来なかったことができるとは、何ができるようになるのか?

これは、個人によって変わってくると思う。

ただ、人生の経験値というものは、きちんと上がっていく。

人の人生は、さまざまで、経験もさまざま。

けれども、10年の人生なら10年の経験値を。

50年の人生なら50年の経験値をもっている。

人間の一生は、100年くらいが限界かと思う。

それでは、100年の経験値が最高到達点なのだろうか?

いいえ、そうではない。

いままで、さまざまな人が、人生の経験値を教えてくれていた。

私個人で、獲得できる経験なんて、ほんのわずか。

私は学んだ。

周りの人から。
本から。
新聞から。
テレビから。
日常生活から。

10歳の時は、10歳なりに。
20歳の時は、20歳なりに。

年齢が上がっていくと、失われる能力がある。

目に見えない世界、ありとあらゆるものがつながって、混沌としている不思議な世界。

目に見えない世界を切り離し、世界を秩序あるものとして認識し、社会のルールをわきまえて、分別のある大人になる。

失われる能力。
獲得した能力。

○○○○○○○

私は、いろいろな人の文章に触れる。
ある人が、一生かかって書き上げた本。
それを私は読む。
そこで、あまりあるほどの恩恵を受ける。

何十年、何百年、何千年かかっても、自分では到達不可能な世界を、私は見る。

ほんのわずか、お金があれば、
人類の最高到達点が、
本屋の片隅で、
ひっそりと待っている。

○○○○○○○

年齢が上がっていくと上がっていく能力がある。

ところが、若い人には、それがわからない。

私は、別にお説教したいとは思わない。

第一、人生は人それぞれなのだから、自分の個人的経験を、そっくり真似しなさいなどと言えるはずもない。

だから、黙っているのである。

黙って、にこにこしているのである。

なあ~んだ、何も出来ない人なのね、と言われるのを承知で、にこにこしている人になるのである。

老人とは、こういうものか。
私は、勝手に老人になる。

チャリーン♪ しあわせに、なーあれ(о´∀`о)