【小説】サフランライス君のゴージャスなる日常
やっほー、みんな元気~?
サフランライスだよー。
今日はね、ソシラーヌ夫人のゴージャスなる日常のお話だよー!
お金もちの生活にレッツゴーよ!
○○○○○○○
「こんにちは、ソシラーヌ夫人ですか?」
「はい、そうですが、何か」
「今回は、セレブな方のゴージャスなる日常の記事を書くことになりまして」
「まあ!ごくごく中流の私の節約生活ですね!」
ソシラーヌ夫人、遠い目になる。
「ああ、100円の缶コーヒーが飲めなくなって、幾年月、寒さが身にこたえ…」
「あ、コーヒー飲んでるんですね」
ソシラーヌ夫人、超絶難解なる名称のコーヒーを飲む。
なんか知らないが、コーヒーなんだろう。
たぶん、見た目がコーヒーだから、コーヒーってことで、いいよね。
本当の名前は、永遠の謎である。
「ところで、今日は、何かお買い物をしましたか?」
サフランライス君、インタビューをする。
「そうねえ、今日は、午前中に家電製品のお金のお支払に行ったわ」
「やはり、お高い製品ですか?」
「そりゃあ、家電ですもの。100円じゃ買えませんわ。仕方ありません、主人のボーナスをはたきましたわ」
「まあ、そうですね、ボーナスが出るセレブの生活ですよね。で、」
サフランライス君、いよいよ核心に入る。
「おいくらでしたか?」
ソシラーヌ夫人、家電の見積書を見る。
「ええと、95000円って、書いてあります」
サフランライス君、見積書を一瞥するやいなや、サッと、指摘をする。
「待って下さい。この95000円には、横線が引かれています。どうやら、金額が抹消されているようです」
ソシラーヌ夫人は固まった。
サフランライス君の頭脳が高速回転する。
「つまり、95000円は、95000円ではないということです。つかぬことをおうかがいしますが」
サフランライス君、真面目な顔で、尋ねる。
「おいくら支払いをしたのですか?」
ソシラーヌ夫人は語った。
(長くなるので、省略する)
謎は、全て解けた。
「なるほど、やはり、お金持ちには、お金持ちの苦労があるのですね。あなたが、お金持ちの理由がわかりました」
サフランライス君は、メモを取った。
「ちょっと、お手洗い貸して下さい」
サフランライス君、トイレに入る。
ソシラーヌ夫人は、コーヒーを飲み終わると、そこら辺に散らばっているチラシをゴミ箱に捨てた。
素晴らしい1日。
100円の缶コーヒーが飲めなくても、私は幸せだ!
「あ、すいません、メモ、ありませんか?」
トイレから出てきたサフランライス君が、メモを探している。
ソシラーヌ夫人、テーブルの上のメモ帳を渡す。
「ありがとうございました」
サフランライス君、颯爽と去る。
銀行でもらった粗品のメモ帳を持って。
「さあて、ごみ捨て、ごみ捨て」
ソシラーヌ夫人、ごみ袋をもち、買い物に出かける。
○○○○○○○
家電製品の真実の値段は、いくらだったのか、
値引きしてもらったのか?
値切り交渉を行ったのか?
ソシラーヌ夫人は、10万円を渡して、
5100円を受け取った。
5000円札を大事に、封筒に入れて、
100円玉を、お店の募金箱に入れた。
領収書の金額は、94900円。
ちょっと、見積りの、合計額が、
100円多くて、キリがよくて、
95000円に、なっているから、
なんかたぶん、計算ミスか何か、
なんかあるんだろうけどね。
気持ちよく、お金を払いたい、
それだけよ(*´ω`*)
真実は、ゴミ箱の中の、チラシの裏に書いてある。
サフランライス君、メモを間違って持って帰ったみたいだけど、まあ、いいか。
運命という不可思議なるシステムにより、チラシは、ゴミ焼却所に運ばれて、灰となる。
けど、やっぱ、リサイクル大事よね~
チラシは、ゴミ箱じゃなくて、故紙に出すべきかなぁ?
ソシラーヌ夫人、今日も、インスタントコーヒーを飲み、チラシの裏に、お絵かきをする。
そんなセレブの日常は、
永遠の秘密である。
トップシークレットというやつだよ!
そして、ソシラーヌ夫人は、ゴミを出すと、買い物をするのであった。
チャリーン♪ しあわせに、なーあれ(о´∀`о)