【ちおこジビエ】2022年9月の活動報告

大槌町地域おこし協力隊、株式会社ソーシャル・ネイチャー・ワークス所属のまつしたあかりです。2022年4月に兵庫県から岩手県大槌町に移住しました。大槌町内でジビエ事業に携わっています。

県内の剣道具店訪問

こちらは小鹿の毛皮、イメージ画像です。
鹿革は日本で古くから防具の材料として使われてきたといわれています。
鹿革が剣道具に使われているのはご存じですか？

9月1日、県内の剣道具屋さんを訪問し、鹿革の利用について話しました。
剣道具、特に小手の手の内には鹿の革が使われていますが、現時点で使われている鹿革はすべて輸入品です。
自分自身も大槌の鹿革を剣道具に利用できないかと思い、全国の剣道具店に連絡して調べたことがありましたが、国内の鹿革は耐久力がないそうで、中国産の鹿革を利用しているとのことでした。
今回訪問させていただいた剣道具店さんは、輸入品に頼った防具づくりに疑問を持ち、国内産の材料を使った防具を作りたい想いがありました。
鹿革の輸入は世界情勢に影響され、いずれ日本産の鹿革が必要になるそうです。
品質にこだわった防具作りを見学させていただき、良い刺激を受けました。
我々も鹿の品質にこだわりを持ち、鹿の原皮にも自信があります。
もし大槌の鹿革が剣道具の材料に利用できれば、ジビエサイクルの一つとして大きな流れが生まれそうですね！
新しい予感に、ワクワクしています。

岩手ぅんめぇ～もん！！！グランプリ

着任してから初のグランプリ応募を任命されました！
その名も『岩手ぅんめぇ～もん！！！グランプリ2022』。
岩手県産の”ぅんめぇ～”食べものを表彰する岩手県主催のグランプリです。
今回はジビエ事業を協同で行っているMOMIJI株式会社から『山のジビエ　大槌鹿のシチュー』で参戦します！
大槌鹿のシチューは、たっぷり入った大槌鹿肉と岩手・八木澤商店の無添加味噌を和えたコクのあるシチューです。化学調味料無添加で、野菜も有機栽培。加工は岩手県内の缶詰工場で行われており、地域連携を図っています。
美味しく、環境にも体にも優しいこの商品で、受賞を目指します！

MOMIJIでの勤務

ソーシャル・ネイチャー・ワークスと協同でジビエ事業を行うMOMIJI株式会社。
主に鹿を解体し、精肉として販売しています。
ジビエ事業全体を知るためにもまずは加工処理の現場からということで、今月は週に二回ほどこちらで勤務していました。
主な業務はお肉の在庫管理、ラベル貼り、梱包、納品などです。
地味に見えますが、誰が、何のために鹿肉を買うのかが見えるお仕事です。
また、MOMIJI事務所は来客が多く、人の顔が見られるのも良い刺激になりました。
解体作業が忙しいMOMIJIメンバーにとって意外とありがたいらしく（解体士K談）、見た目以上の達成感があります。
手先の器用さには自信があるので今後は鹿革・角を使ったハンドメイド作品の制作や、鹿串カツの仕込みなどを手伝っていきたいですね。

若手ハンターと行くジビエツアー

9月19日『若手ハンターとプチ狩猟体験＆ジビエBBQランチ』を催行し、自分は見習いハンターとしてお手伝いをしました。おもちゃの銃で鹿（パネル）を狙い撃ち！なかなかの腕です。将来は有望な猟師かも！
けもの道をなぞったり、鹿笛を吹いたり、ヌタ場を見つけて大興奮。
獣の気配だけでなく、大好きな生き物との出会いも楽しんでいました。
山での冒険は楽しみが尽きませんよね！

山での冒険を終えてお腹が空いたら、ジビエをふんだんに使ったバーベキューランチ。
強火でサッと焼いたMOMIJIの大槌鹿を「おいしい！」と食べてくれました。
「また大槌に来たい！」そう言ってもらえるととても嬉しく、やりがいを感じます。

釜石ワークショップ『きっとてっと』に出店

9月23日、釜石でのワークショップイベント『きっとてっと』に出店し、ジビエレザーを使ったキーホルダーのワークショップを行いました。
作り始めると止まらない！みなさん、熱心に編み込みや刻印をされていました。

覚えてしまえば簡単な作業も、人に教えるとなると、難しいものです。
ワークショップ講師も、まだまだ見習いレベルです。

9月を終えて

9月は革やお肉に関する仕事が多く、これらの製品について教わりながら、今後の可能性を考えることが増え、充実した一か月を過ごしました。
大槌地域おこし協力隊に着任してから半年。
人から感謝されることも増え、居場所を感じます。
しかし、活動内容が見えてきたこと、仕事に慣れてきたこともあってか、気のゆるみも自覚しています。
10月は気を引き締め、集中して活動に取り組んでいきたいです。
今年もあと3か月…がんばります！