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【ちおこジビエ】2022年8月の活動報告

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大槌町地域おこし協力隊のまつした あかりです。
ソーシャル・ネイチャー・ワークスでジビエ事業に携わっています。

8月があっという間に溶けてしまいました。
これから寒くなるという現実から逃避したくなります。
地おこ着任から初の秋を迎えようとしています。

我が物顔で畑に居座る里ジカたち

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お客様!!困ります!!あーっ!!いけません!
畑に入らないで!!!
ビニールハウスで食事している若い鹿夫婦。
牝鹿は付近の柔らかい草をモグモグ。
牡鹿は土の柔らかいところに寝そべって、反芻(はんすう)しています。
まだ雑草を食べているにすぎませんが、このビニールハウスは持ち主がおり、耕作される予定の立派な畑です。
ここで野菜を育てたら、ほぼ間違いなくこの夫婦がやってくるでしょう。
鹿はその長い脚とスリムな体で、意外と狭いところを抜けられます。
ハウスのカバーも、ツノで簡単に破いてしまいます。

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人里に現れ、畑を荒らす等の獣害をもたらす可能性のある鹿を「里ジカ」と呼んでいます。
里ジカは年々数を増やしており、農家さんからの目撃情報が絶えません。
これは経験としてですが、里ジカは人をあまり恐れないように感じます。
山奥の鹿は、人間を見ると警戒して止まらない限り、一目散に逃げていきます。
里ジカは声をかけても無視。警戒してこちらを向いてもついでにモグモグお食事。
近づけば距離を置きますが、逃げはしません。(マネしないでください)
獣害は農家さんの大事な野菜を奪い、畑をする意欲を減退させます。
ひどい獣害のために野菜を作ること自体をやめてしまった土地は、獣害被害額に含まれません。よって獣害被害は出ている数よりも多いと思われます。

石巻川開き祭り出店

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3年ぶりに開催された石巻川開き祭り。
社長が長らく出店し続けているお祭りということで、今回はいつものラインナップに鹿カツを加えて参戦です!
出汁を吸わせた麺にソースをかけて仕上げる石巻焼きそばと柔らかくジューシーな鹿カツは相性抜群!ビールと一緒にたくさん売ることが出来ました。
二日分の材料を一日で使ってしまうほどの大盛況でした。
私は学生時代に、マクドナルドでレジのアルバイトをしていたことがあったので、お金の受け渡しは得意です。
社長にも褒めてもらえて嬉しかったです。
やはり、イベント出店はたくさんの人と交流できて楽しいです。

初!野生のクマ遭遇

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ハンター兼澤さんとの狩猟同行。
藪の奥に見えた黒い影、ツキノワグマです。
野生のクマと遭遇するのは初めてで、怖い反面、嬉しい気持ちになりました。
でも、「あそこにいる」と言われなければ全く見えていませんでした…。
捕獲方法よりまず、動物を見る目を鍛えなければなりませんね。
修行あるのみです…。
しばらく観察してから、静かに通り過ぎました。
ハンターとして、クマを撃つことは一つの目標です。
今年の猟期、会えるでしょうか。

里ジカ捕獲プロジェクト 再開

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クマの出没も少なくなり、農家さんの要望もあって、わなを再開しました。
先輩ハンターのお手伝いをしながら、話し合って場所を選定しましたが…空ハジキ。何かが踏んでいるようですが、捕獲には至りませんでした。
大きな足跡もありませんし、タヌキかな?

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夏も中旬、短い夏を振り絞るように暑い日が続きました。
午前中の作業も汗だくです。
こんなときに冷たいお水を浴びられたらいいのに!
電気柵の中のオアシスです(シカは入っちゃダメ)。

夏の終わり

お盆休みが過ぎると一気に秋ムードです。
大槌の短い夏はあっという間に終わりました。
冬になってお家から出たくなくなる前に、やるべきことをやらねばと思いつつ、結局何もできていないのでは?と感じることもあります。
でも、焦りは禁物。やりたいことが全部できないくらい、毎日頑張っているんだと思うことにしています。
ひとつひとつ、地道に頑張ります。
採集が趣味の人間にとって、秋は春以来の採集の季節。
まだまだ楽しみなこともたくさんあります。
ちおこ生活を、来月も楽しんでいきますよ!

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