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年上の女

初夏生まれの私が

もうすぐ33才に

なろうとした頃

当時の仲間達と

キャンプへ

行った時の事です


男女半々位で

30人近くの

グループでしたが

勿論どう見ても私が

最年長でした


皆どっちかと言うと

ヤンキー感の強い

遊び仲間です


座って談笑している時

1人のヒョロっとした

男の子が私の隣に座り

「俺、姉ちゃんみたいなの

タイプなんだ

付き合って欲しい」 

そう言うと

私の目を真っ直ぐ見て

私の答えを待っているのです

「あんた、私を

何歳だと思ってんの!」

思わず酷い言い方を

してしまった私に

めげずに彼は

「俺、年上が好きなんだ」

「俺、もうすぐ

18になるんだ、姉ちゃん

25才くらいでしょ?」 


何を仰る、わたしゃ

下手したらあんたのママ

みたいなもんよ

と私の心の声


「私ね、もうすぐ33才」

「えっ、そうなの?」

彼は本当にビックリ

したのでしょう

呆然としていました

そして「33才かあ」  

肩を落として

去って行ったのです  


何故か昔 

私は年よりずっと若く

見られていましたが  

それでもいつも

5~6才位なものです


自分と付き合える

と17才の男の子が

思ったのには

ビックリしましたが

満更でもない

気がしたのも確かです 


あの頃私は

それ以前の

真面目過ぎて   

いつも遠慮ばかりしている 

そして損ばかりしている

大人しい私だったのが

何かが弾けてしまい

ハスっぱな女に

なっていたようです


何も気にしないで

気楽に生きてやろう

真面目に生きるなんて

馬鹿らしい


だからお化粧もせず

着る服と言ったら

いつも黒ばかり

オシャレなんて

一切する気もなく

ふわふわした服を

下着も付けずに

楽に着ていました


今思うと

あの頃観ていた

洋画の女主人公のように

自由で気ままに生きて

行こうと

何故かそれがかっこいいと

思っていたのですね


それまで真面目過ぎて

初めて喫茶店に入ったのが

19才、世間を何も知らない

幼い私でしたが

変われば変わるものです


自分で自分を

コントロール出来ず

知らない世界が面白くて

周りのヤンキー達には 

次々と告られていました


後で知ったのですが

誰が私を落とすか

などと仲間達で

賭けをしていたそうです


何故美人でもなく

なんの取り柄もない私が

あんなにモテていたのか?  

所謂モテ期

だったのでしょうね 


私ぐらいが緊張せず

気楽に付き合える感が

あったのでしょうね


最近、年の差婚が

割と多いそうです

適齢期の女性より

やはり少し上の年令の

女性の方が

多いように思います   


  芸能界などは

特別でしょうが

松山ケンイチさん

イチローさんは

8歳年上女房で

熊谷まみさんは18才年上

ドリカム吉田さんは20才

残念ながらお別れになった 

磯野貴理子さんは

24才年上でしたね 


私は磯野さんの離婚は

元旦那が酷すぎると

他人事ながら

ずっと腹が立っていました


彼は磯野さんに

お店を持たせてもらい

 散々尽くしてもらいながら

ある時

「俺、自分の子が欲しい」

と言ったそうです 

残酷すぎるし計算高い

初めから其のつもり

だったのだとしか思えません


けれどその元旦那が

今どうしているかと言うと

店は閉店、仕事がなく

ニートだそうです


やっぱりね♡

私は嬉しかったのです

あんなに綺麗で可愛い人が

お金の為に 

自分に自信が無くなり

一時はホントに

テレビで見かけても

気の毒でしたからね

 

もしかしたら

美人なので本当に

最初は彼も

惚れていたのかな?

年上の女が

ただの婆さんになる

というのは 

一体何処がその境目

なのでしょうか?

女としての賞味期限は

人それぞれですよね? 

そして、それは

愛をささげてこそ

いつまでも

光輝き魅力的なまま

歳を重ねて行くものだ

と思います  

愛されているからこそ

いつまでも

魅力的でいられる

女性が魅力的で無くなるのは

相手次第なのですね




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