「作りたいのに楽しめない」から抜け出した話
2020年ごろの話。
私は楽譜ソフトとにらめっこしながら、
なんだかとてもしんどいぞ?、と思っていました。
「昔語り」という曲を書いていたころの話。
簡単に説明すれば「何かを作りたいのに楽しめない」。
作りたい気持ちはとても強くあって、モチベーションが尽きたわけではない。だけれど絵も音楽も、制作が楽しいと感じられなくて、ただただ苦しい。
さらに、再生数や反応数も減っていて。
再生してくれた人に失礼ではありますが、あまりにも聴いてもらえてないとやはり意欲に響くのは確か。
思えば2019年あたりから、雲行きは怪しかったのでした。
2019年に投稿した動画は1本だけ。
自覚はしていなかったのですが、振り返れば明らかに不調です。
不調というか、もう、活動終了寸前じゃないですか。
そんな状況を、なんとか変えてくれたのが……
歌のない音楽「インスト」を作ることでした!
昔語りを投稿後、深夜の2時間DTMに出会ったのです。
深夜の2時間DTMとは、ツイッター上の企画。
夜の21時に公式アカウントからお題が出て、22時から0時までの2時間でみんな一斉にDTMで曲を作りツイッターに投稿し、お互いの曲を聴きあって楽しむ企画です。
参加している人数もなかなか多く盛り上がっていて、私も参加してみたい!と思ったのでした。
とはいえ、当時の私はインストは作ったことがなく、制作スピードも遅いほう。企画に参加する前に、短時間でインストを作ってみようと軽い気持ちで練習を始めました。
そうしてできたのが、45秒の短いインスト。制作時間を測ってみたら4時間半。
その制作中、久しぶりに「楽しい!」と感じたのを覚えています。
そう、その楽しいをずっと思い出せなかったんだ。
そうしてしばらく練習をしていたら徐々に制作時間が短くなり、ぎりぎり2時間で一曲作れるようになって。深夜の2時間DTMに参加しはじめました。
制作が楽しい、反応も予想以上に来る。フォロワーも徐々に増えていく。
そのままインスト作りに熱中し、どんどんと作るようになりました。
いやあ、危ないところでした。
深夜の2時間DTMで救われました!
大げさじゃなく運命変わったと思います。ありがとうありがとう。
「作りたいのに楽しめない」。
そんなちぐはぐな感情になってしまったのは、作りたい作品のハードルが高すぎていたのかもしれません。
私の場合は、
制作に何週間もかけて、5分尺程度の、歌もの を作っていたのを
制作一日で、1~2分程度の、インスト に変えてみたことで
解決しました。
もしあなたが当時の私と同じ状況だとしたら、作るものを少し変えて、目標のハードルを下げてみるといいかもしれません。
歌ではなく簡単なインストを作る。
ジングルも良いです。CMやラジオ番組やゲームに使われる数秒の短い曲。
絵だったら、デジタルイラストではなくアナログ画材で落書きする。
創作、楽しめないなら休めばいいのでは? というアドバイスが一般的だし、実際効果もあると思うのですが、「作りたい」という気持ちがある状態で休んでも休まらないですよね。
今ではもうすっかり作ることの楽しさを思い出せたので、楽しく作っています。
最後にインスト作りに熱中していたころのアルバムを置いておきます。
BOOTHで無料ダウンロードもできますので、よかったらあなたのハードディスクの片隅に置いておいてもらえると嬉しいです。
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