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僕らはまだ知らない。

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僕らはまだ知らない#7

僕らはまだ知らない#7

お昼の授業、先生も生徒も少したるむ。ぼーっとしてきて眠気が意識を飛ばす。そんなみんなを見ながら、自分の机から空を見てた。特に意味はない。考えたいこともない。

でも、一つの疑問が頭をよぎった。

『あした、もし私が死んだら何が起こるんだろう。クラスにいる何人が泣いて、何人が取り乱して、そして…何人が笑うんだろう。』そんなことを考えた。特に実行に移す気なんてないから、また空を見た。でも…なんでだろ。

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僕らはまだ知らない#5

僕らはまだ知らない#5

体が沈んでいく。あんな一言で、簡単に心が落ちていくんだ。初めて傷つくことを知った。底なし沼にでも落ちたのだろうか。深い海の闇に落ちていく私は逃げることも、もがくこともせず、ただただ闇に落ちていく。それを貴方は弱いというのだろうか。じゃあ強いって傷つかないことなの?常に笑顔でいることなの?それって人形じゃないの?そんな強い疑念も持っても、私は誰にも聞けなかった。

(この思いをどう伝えたらいいか。僕

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僕らはまだ知らない#4

僕らはまだ知らない#4

自分の力をこじして、権力で人を叩き潰す。家族と偽った依存の形。本当は自分に能力が無い。そのことを隠してるのだけくせに。弱い人を攻撃するのが自分の幸せと勘違いしてるようだ。その笑った顔が私の心をえぐる。

自分の自信の無さを無視して、ひとの人生の邪魔をしてく。やめろよ、もうやめてくれよ…。だれか助けてくれよ。力強く放ったつもりの声は誰の足も止めなかった。この世界で僕は無力そのものだった。(この思いを

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僕らはまだ知らない#3

僕らはまだ知らない#3

こころはまんまと騙された。キミに向けた言葉と好意は本物だったのに、キミは全てが偽りだったんだね。僕はその事を知らなかったんだ。知ってたかもしれないけど、知らないふりをしていたのかな。キミの少しそっけない行動も少し冷たい言葉も気のせいだと思っていたけど、違ったんだね。僕はキミを見ていたつもりだけど、僕の理想のキミを無理やり見ていた気がした。だめだ。言っていることが分からなくなってきた。目がかすんでい

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僕らはまだ知らない#2

僕らはまだ知らない#2

親が言っていることは正しいと思う。お金を稼ぐことが強者だということ。だから目指していた。人より多くのお金を持てるよう。だけど、どうしてこんなに楽しく無いんだろう。頭に鉛が入り込んでくる感覚。僕に与えられた全て偽りに感じてしまう。理想が叶ったのに僕は何かが消えていく気がした。明日もまた白黒の世界。

(この思いをどう伝えたらいいか。僕らはまだ知らない。)

僕らはまだ知らない #1

僕らはまだ知らない #1

友達は小さい頃、泣くとお母さんが抱きしめてくれたらしい。

笑顔で嬉しそうに話す。瞳に少し感動の涙が見えた。私はそれを聞きながら頷いて、どこのおとぎ話だろうと思った。私が泣いても誰も私を見てくれたことがないから。友達に向けた笑顔がかなり引きつっていた。(この思いをどう伝えたらいいか。僕らはまだ知らない。)