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僕らはまだ知らない#3

こころはまんまと騙された。キミに向けた言葉と好意は本物だったのに、キミは全てが偽りだったんだね。僕はその事を知らなかったんだ。知ってたかもしれないけど、知らないふりをしていたのかな。キミの少しそっけない行動も少し冷たい言葉も気のせいだと思っていたけど、違ったんだね。僕はキミを見ていたつもりだけど、僕の理想のキミを無理やり見ていた気がした。だめだ。言っていることが分からなくなってきた。目がかすんでいくのはそのせいなのかな。僕は帽子を深くかぶった。

(この思いをどう伝えたらいいか。僕らはまだ知らない。)