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今、号泣というコンビ名なんて付けない

号泣というコンビ名は今から20年以上前に付けた名前である。

「号泣」

この漢字は、僕が中学生くらいに国語の漢字読みテストによく出てきました。特殊な読み方でまだまだ一般的に使われてなかったと思います。

僕が高校くらいになると、新聞のラテ欄に顔を出しだします。「徳光号泣!」という感じで。とにかく誰か泣くか感動の番組だとほぼ号泣の文字が踊ります。

そして僕は高校を卒業してホリプロへ行って、号泣と名前を付けました。

号泣にした理由は?

当時はテレビ時代で番組表は新聞かテレビジョン。そのラテ欄に号泣がたくさんあると、我々を頭に思い浮かべるのではないかと。潜在意識に擦り込めるのではないかと。

でもその理由は後付けで、本当はさっきも言った通り、漢字のテストに何回も出てきたからです。だから何となく号泣にしました。

つまり僕の方が潜在意識に擦り込まれていました。

この名前のセンスがいいか悪いかは別にして、よかったと思います。あの時代はほとんどカタカナの名前しかいなかったので漢字2文字は目立ったと思います。それから号泣という漢字の知名度も丁度いいラインにありました。

ただ、今、この時代にお笑い芸人でコンビを組んで名前を付けようとした時、絶対に号泣は付けません。

号泣にしない理由は?

検索で検索できないからです。今は紙媒体よりネットです。何かで号泣という存在を知ったとして、調べようと思って検索で号泣と打ち込む。すると泣く方の号泣がズラーっと表れる。我々にたどり着くことはありません。

しかしありがたいことに、まだ探してくれようと頑張る人がいます。キーワードもうひとつ追加します。号泣お笑い芸人で検索します。すると「お笑い芸人が泣いた話」「お笑い芸人が選ぶ泣ける映画」「フラれて泣いた。こんな時はお笑い芸人を見よう」がズラーっと表れる。もういいわってなります。好きの感情が、もしかしたらこの検索で、嫌いの感情になってしまう恐れもあります。ファンを失うどころかアンチを増やしてしまいます。

エゴサーチするにしてもそうです。号泣ともうひとつワードを入れなくてはいけません。赤岡、カッコイイ、素敵、note面白い、note毎日1000文字あと3か月続けなきゃいけない、などです。

しかし、すごい褒めてくれて愛がいっぱいの素晴らしい文章を書いてくれた人がいても、キーワードが号泣しかないと一生たどり着くことはできません。

だから今コンビ名を付けるならば、ない単語にします。号泣なんてたくさんたくさん出てきてしまうようなコンビ名は絶対に付けません。

ニューヨーク!

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