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「逮捕」の誤解と「確信犯」の真実

「○○が逮捕!」

そう聞くと○○は悪いことをした犯罪者だと思ってしまいます。
しかし、実際は「逮捕」という言葉は、一時的に身柄を強制的に拘束したことを差すだけであって、まだその人が犯罪を犯したと断定することはできないということです。
つまり、無罪かもしれないということです。

しかし、我々は「逮捕」という言葉が強力過ぎて、まだ犯罪者だと決まっていないとわかっていたとしても、それがかき消されてしまいます。
それほどのパワーワードです。

そうです。「逮捕」という言葉が強すぎるのが問題なのです。
このイメージを変えることができれば…。僕はそう考えます。

では、どうすればいいのか?
そもそも、逮捕=ダメという感覚です。
これを、逮捕=まだわからないという感覚にすればいいのです。

ではその方法は?

「逮捕」の前に「とりあえず」という言葉を必ずつける。

「容疑者をとりあえず逮捕しました」
「○○とりあえず逮捕!」

どうですか?
こう聞くと何となく確定していない感じが出ます。

「とりあえずビール」と一緒です。
非常にライトな感じで、絶対的な意味は消え去ります。
本格的な飲みはまだまだ先。
そんな雰囲気があります。

なので、「逮捕」は「とりあえず逮捕」と言うようにすれば、本当の逮捕の意味に近づけるのかなと思います。

このように間違った思い込みの言葉というのがあります。
他にも「確信犯」という言葉です。

●悪いことだとわかっていて行われた犯罪や行為、またはそれを行う人。
これは間違った意味です。

「彼女が遅刻したのは、きっと許されると思っていての、いわば確信犯だ」これは間違った使い方です。

●自分の行いが正しいという信念に基づいて行われる犯罪行為。
これが正しい意味です。

「彼は法律で禁じられている行為を、正義のためだと信じて行った。彼はまさに確信犯だ」
これが正しい使い方です。

つまり、良いことだと思って悪いことするのが正しい確信犯の使い方。
悪いことだと思って悪いことをするのが間違った確信犯の使い方。

キャラクターで言うと。

正しい確信犯…デスノートの夜神ライト
自分の行為が正しいという強い信念を持ち、その信念に従って法律に反する行為を意図的に行っています。彼の行動は、社会的には犯罪であると知りながらも、より大きな目的のためにそれを正当化しています。

間違った確信犯…ルパン三世
怪盗としての活動を通じて、法律に反する行為を意図的に行いますが、自身の行為が社会的には犯罪であることを十分に理解しながらも、冒険や宝探しのために故意にそれを行う。

こうして比べるとわかりやすいのではないでしょうか?
ただきっちり分けたところで、両方犯罪者です。
「逮捕」はちゃんと意味を知る必要はありますが、「確信犯」は分ける必要あるのでしょうか?

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