シェア
文中にもあるように、22歳以降に書いた小説であると思う。今読むと古い箇所もあるが、その時の時代感も残しておく。 --- 「始めまして、こんばんは」 パソコン画面右下のスカイプのポップアップウィンドウが顔を出す。その日は珍しく、日本の人から話しかけられた。しかも女性だった。僕はメッセージを返した。「こんばんは、始めまして」 「東京にすんでいる20歳の大学生にございます」 僕は嬉しくなった。スカイプの自己紹介欄には『東京の友達がほしい』というように書いていた。その自己紹介欄に