no title

「ん・・・あ、ちょっとやめてくださ・・・・あ」
拒めど拒めど、その手は私の胴を掴んだまま服の中に手を滑らせてくる。まるでそこに吸い寄せられて離れないように。
「ひゃうっ・・・も・・・やめてください・・・は」
その手は止まることなく私の上半身をあっという間に支配する。その熱が、鼓動が、私の下半身にも伝わってくる。
「もう、やめられないだろ?」
耳元で囁く熱い声に聞こえないふりをしながら、でも確実に、私の脳に響かせながら、私の息はどんどん熱くなる。
そのうちその手は私の漆黒の森に探りを入れ、私をNOと言えなくしてしまうだろう。そうなる前に、逃げなければ。
「・・・ほら、君も分かるだろう、君の先端ははふんだんに膨らんでいる。僕がここを口に含んだら君はどんな顔をするのか・・・楽しみだな」
・・・嗚呼、長台詞。その間にも私は立っていられなくなるほど・・・。
「いい加減素直になれよ、僕は君をいいようにしかしないよ?」
自分でもわかっている。この腕から逃げられるわけない。今だって必死に抵抗しているつもりだ。でも、力が出ない。
「そろそろかな」
その言葉を合図にその手は私の胴を人差し指を伝わせながら通り抜けていく。そして一寸の狂いもなく私の蜜を吸い取りにかかる。
「だめッ!・・・だめだめだめ・・・」
この言葉に意味がないことをその人は分かっている。だからその手を私の秘部に対して水平に指の腹を押し当てて間接を曲げて遊んだりできるのだ。
「・・・立っていられない?」
・・・正直限界だ。彼に支えてもらっていなければとっくにしゃがみこんでいる。
それが分かるのか、彼は私をくるっと回転させ、すっぽりと腕の中に入れてしまう。彼の手は私の背中に回る。少し安心した次の瞬間
「ひぇぁっ・・・」
その手は私の薄い布の中にいかにも自然なことのように、驚くくらい自然にすべりこませる。
私が私でなくなっていくサマを、ゆっくりと、でも確実に、感じていた。