ただのボカロ好きが大阪でDJをしたよ~VOCALOID WAVE番外編後記~
2019年1月20日(日)に今年初めてのDJを大阪でさせていただきました。
出演させていただいたイベントは、VOCALOID WAVEといいます。餡ちゃんさんが主宰されていて、ゲストとして呼んでいただきました。
VOCALOID WAVE 通称 ボカウェブは実はずっと遊びに行きたいと思っていたイベントでした。通常はオールイベントなのですが、今回は番外編ということでデイイベントでしたので、参加することができました。
イベントのコンセプトが“VOCALOID楽曲&CLUB MUSICをメインに踊れるGrooveを楽しむ”で、毎回テーマが決まっています。そのテーマをDJさんたちが各々の解釈でDJをするイベントです。
今回参加した回は、番外編ということでテーマはありませんでした。
テーマがないということは、自分らしいDJをやったらいいんだよね……!と思いオファーをいただいた日から、どんなDJをするか考えました。
「生きる」をテーマにしたい
私はいつもDJするときは何かしらテーマを決めてセトリ(セットリスト)を組みます。イベントが行われる季節だったり、担当する時間帯の雰囲気だったりを考慮しつつ、自分のかけたい曲をリストアップします。
今回出演するボカウェブは、ボカロ曲以外もかけていい。ということで、ある曲が真っ先に思い浮かびました。
それは…・・・・
不可思議/wonderboyさんの“生きる”でした。
不可思議/wonderboy。知ってる方は、握手しましょう。ボカロ曲をきいているときに、何かのきっかけでポエトリーリーディングという音楽を知って、動画サイトでいろいろ探して聞いていたときに出会ったアーティストです。
最初聞いたとき、圧倒されました。トラックにのせられるリリック(歌詞)が綺麗で、美しくて。言葉を失いました。
“生きる”の歌詞の原作は、谷川俊太郎さんの“生きる”です。
中学生のときに、女声四重唱のアカペラの原作の“生きる”を歌ったことがあり、その歌詞に衝撃を受けました。でも、そのときの衝撃を上回るくらい昇華したものに出会うことができて泣きそうになりました。
不可思議/wonderboyさんの生涯を知って、ぽろぽろ泣いたのは別の話。
何度聞いても好きが溢れてくる“生きる”を絶対かけようと決めました。
この曲をどうやって説得力をもってかけられるか。“生きる”を自分なりに表現するか。めっさ悩みました。
というかテーマが重すぎやしないか、とも思い何度かテーマを変えようとも思いました。でも、本当にやりたいことはやっぱり“生きる”だったんです。
そういう思いで作ったセットリストについて語ってみたいと思います。長くなりますが、お付き合い願います。
1* ナニカシイラ / “ねむれないよる”
“はじめに神は天と地とを創造された。地は形なく、むなしく、やみが淵のおもてにあり、神の霊が水のおもてをおおった。神は「光あれ」と言われた。すると光があった。神はその光を見て、良しとされた、神はその光とやみとを分けられた。神は光を昼と名づけ、やみを夜と名づけられた。”
新約聖書の創世記第1章からの引用です。まず、闇があってから光があります。(科学的にいえば、ビッグバンが宇宙の始まりだそうですね。)
闇=夜の雰囲気をイメージしたこの曲を選びました。
フロアでATOLSさんがボイパしてて、嬉しかったです。
2* 椎名もた / “そらのサカナ”
夜のイメージ繋ぎです。“そらのサカナ”は朝へ向かう夜の曲だと思っています。
3* ein / “can we wait here until the rain stops ?”
夜からの朝です。鳥のさえずりや涼やかな雨音で、おだやかなな朝を迎えるイメージで選びました。
4* eknoh / “cake”
光の音色です。この曲を聴いたときに、「光だ!」と思いました。朝からの光です。
5* Ultra-Noob / “アクアノート1/f(remix)”
水の音色です。生きる=命からの命の源といば、水。ということでこの曲を選びました。
6* Clean Tears / “Recall”
※このアルバムの一曲目です。
心地いい水音から宇宙を感じる曲へ。人は皆小宇宙なので。
アクアノートからのRecallは選んだときに、音のイメージのピースがぴたっとあって、気に入っています。
7* mia子 / “My room”
※このアルバムの六曲目です。
聴き入るピアノ曲です。ピアノの優しい高音と心地いい雨音が命のあたたかさが伝わるといいなと思い、選びました。
8* mia子 / “Afternoon Sunroom”
※このアルバムの四曲目です。
女性ボーカル(mia子さん)の優しい歌声に泣きそうになる一曲です、UTAUとのコーラスとの重なりも、心地いいです。ひだまりを意識して選びました。
9* 不可思議/wonderboy “生きる”
さて、一番かけたかった曲です。紡がれるリリックに(歌詞)に聴き入ってほしい一曲です。
ところが、曲も後半にさしかかったときに、ループかけてないのに勝手にループがかかるバグが起きてしまいました。次の曲もかけたところ、ある時点でループがかかってしまいました。PC画面上ではどちらも、普通に再生されていることになっていました。
幸い次のDJのてむらさんが、私がかけたかった曲をもっていたため、CDJで最後の曲をかけて私のDJはしめられました。
一番かけたかった曲がちゃんとかけられなくて、泣きたいとかそういう次元ではなかったです。
でも、これはおんがくの神様が何か伝えたいことがあったんだなと思うことにしています。もっとDJ頑張りたいです。
また、音を止めてしまったときにATOLSさんがボイパして下さって、ありがたかったです。
10* 青屋夏生 / “日記”
“生きる”の次は絶対にこの曲。そう決めていました。ボカロのポエトリーリーディングで一番好きです。
以上で解説は終わりです。今年初めてのDJは、DJデビューしたときよりも思い出深いものになりました。
ここまで読んで下さり、ありがとうございました。
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