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4月がふりふり、そそぐ。 Shake Sphere / “OVER”

 気持ちのいい春の日差しが差し込む日々がやってきましたね。私の地元では、今日はとても天気がよく、お花見日和となっています。

 さて、今回紹介する作品はShake Sphereさんの“OVER”です。

 桜の花は、美しいです。でも、どこか儚くもあって。とくに散り際の花吹雪は、その一瞬を切り取ってしまいたいほど、綺麗です。

 本作は、そのイメージにぴったりの一曲で、切ない作品となっています。どこまでも優しく澄んだ音色は、溢れだした思いに寄り添い、そっと包んでくれるでしょう。出会いと別れの季節に聴きたい一作です。

 サビ前のフレーズ“四月がふりふりそそぐ”は何度も口ずさみたくなるキャッチーさがあって、4月になって桜並木を歩くと必ず思い出してしまいます。

 この作品は、今月の19日で10周年を迎えます。少し早いですが、おめでとうこざいます。桜の花が春の訪れを知らせるように、この曲もこれからも春を届けていってくれることでしょう。

※本レビューは2019年3月24日発行の「portmanteau創刊号」のディスクレビューに寄稿したものを、note用に加筆修正したものです。

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