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絵描きゲームオーバーになってから10年経った話



2014年4月
ゆとりガール個展
「私以外でオナニーしたら殺す」

これは上京して2回目の東京個展だった

上京した時に決めていたルールがあった
・親に金を借りない
・バイトをしない

つまりは
絵だけで稼ぎたいというものだった

そもそも
ほぼニート状態で
勢いで上京したくせに
なんでこんな無謀なルールを決めていたかは
謎すぎるんだけど
当時の僕は上京するっつうことに
それなりの覚悟を持ちたかったんだと思う

ほぼニート状態だったからこそ
そこから抜け出すために

そんなこんなで

上京して半年が経った…



金がなくなった😹


当たり前だろう
稼げてないのだから
稼ぎ方もわかんなかった

当時は今みたいにグッズとかも
手軽に作れる業者が少なかったし
値段も難易度も高かったし


てか、そもそも作る金がなかった😹

そんな中で
とりあえず安く簡単に作れた
缶バッジを作りまくった

当時、缶バッジ需要はけっこうあった
みんなカバンに缶バッジ付けがちだった
大サブカル時代であった

缶バッジを売りまくって生活していた

ほぼ缶バッジで、半年、生きられた
(家賃2万)
(もやし食ってた)
(ガス契約してなかった)
(風呂に入らなかった)
生活が底辺だったからだ…

しかし金はなくなった…

僕の上京編


ゲームオーバー😇





めでたすな


まあ、どうするか考えたけど
一択しかなかった

バイトだけはしたくなかったからな!!
(クズ!!)

親父に電話してお金を借りた

60000円

すんなりと貸してくれた

それがとても惨めで悔しくて悔しくて

電話したあとに
めっっっっちゃ泣いた

ヴゥ~ヴゥ~ってくらい泣いた

当時26歳であった

😉テヘッ

コンテニューした


これで無理だったら鳥取に帰ろうと思った
もう僕には無理なんだろうと


その借りた6万円で
トートバッグや缶バッジを作った
そしてギャラリーを借りて

すぐさま個展をした

その時の個展が

2014年4月
ゆとりガール個展
「私以外でオナニーしたら殺す」

僕の中で、この個展は
すごく重要回になった

ギャラリーのスペースは
4畳くらいで広くはないが

お客さんも1回目よりも来てくれたし
作ったグッズもたくさん売れた

親父に借りた6万円は取り返せた

すぐに親父にお金を振り込んだ

60001円

1円多く…


この個展を機に
僕なりの絵をお金にしていく形
なんとなく見えた気がした

これ以来
お金は借りてないし
上京してからバイトはしたことがない

ギリギリではあるが
生活ができるようになっていった

もちろんヤバい時もあった
何度も何度もあったけど
描き続けていたらなんとかなった

努力、自惚れ、運

僕は画家でありたくて
自分の絵だけ描いていたいし
自分のやり方でやりたいので
絵のお仕事や依頼も全て断ってきた

誰かの何かになりたくない

なのでイラストレーターではなく
画家なのです

稼ぎは圧倒的に少ないけど
選んだ道だし
自分の時間が最大に使えるのは強み

画集の話が来ても
自分で作りたかったから
自費出版だし

ぬいぐるみも
自分で作りたくてやってる
(もう少し待っててね)

だから
本出したいとか言ってるやつ
意味わかんねえって思っちゃう
自分で作れるのにな
本当に出したいのなら

まあ出版社から出したいって
意味なんだろうけどね
そっちの方が周りから見られる
凄みはあるしリスクもないか

あと個展したいとか言ってるやつも
やれよって思う
すぐできるのにさ

叶えられるのに叶えない時間
めちゃくちゃ無駄だと思う


ちょっと話は脱線したけど

自分のやり方
自分で選んだこととはいえ

○○から本が出ます!!とか
○○とお仕事しました!!とか
そういうのが僕にはない

そういうのって重大発表っぽくなるし
わかりやすく
みんな「すげえ~」ってなるよね


正直羨ましい気持ちもある
ちやほやはされたいもんね


僕には重大発表できることもないし

コンペで輝いたこともないし
(年に1回だけ出してた、おばあちゃんを見返したくて出してたけど、去年、死んでしまった、糞)

絵でバズり散らかすこともないし

ずば抜けてフォロワーが多い訳でもないし

顔もよくないし

ちんこも特別に大きい方じゃないし

ブラジャーを外すのも手こずるし

ん?

まあ

なんか地道っすよね😹

初の大阪個展なんて
ぜんぜん人が来なかったし
でも続けてくうちに
人が来てくれるようになったり

本当にそういうことだった

何度も鳥取に帰ろうかと思ったけど
やっぱ東京にいるモチベーションは
大事だと思ってここいる
(東京の方がオフパコしやすいし)

地道だろうが

続けること

それが僕のアルテマウェポンだった

個展ずーーーーっとやってきた
定期的にずーっとやってきた

そんなこんなで
あの個展から10年が経った
ゲームオーバーから10年が経った

そして今回
10年前と同じタイトルの個展をした

2024年6月
福留茜個展
「私以外でオナニーしたら殺す」

個展前夜

あれから10年かあ~とか
ひとりですごくエモエモしていた

😌😌😌😌🍺


そんな訳で結論

今回の個展!!
めちゃくちゃ良かった!!

今まで個展をしてきて
いつも満足できない自分がいたけど

今回は満足できたと純粋に思えた

自分の中で目標にしていたことを
達成できたということもあるし

あれから10年
がんばったね~っていう達成感もあったし

今、ちゃんと生活ができている

あと、絵を描き始めた頃
14年くらい前の話
オーダーで絵を描いてた時期があり

mixiにて
「絵を描きます連絡ください」って
そんな感じで有償で絵を描いていた

まだ本当に駆け出しのヒヨッコで
自分の絵をお金にすることも
全然できてない頃に
絵を買ってくれた人がいた

数人いた

その時に絵を買ってくれた人が
個展に来てくれた

本当にビックリした

14年越しに初めて会った

「あの時はありがとう」と
お互いに言い合った

こんなことあるんだなあって
すごくすごく思った

相手さんは涙を流してくれてた
めちゃくちゃ嬉しかった

相手さんが帰った後に
僕もこっそり泣いた

少なくとも
あんな駆け出しの時に
自分の描いた絵がお金になったことは
僕にとっての「自信」になった

すごくすごく大きなことだった

それは明らかに僕の根底にある

続けてきてよかった本当に

バタッと
長編の本を読み終えたような

そんな達成感があった
(本なんて読まないけどね)

今回の個展はめちゃくちゃ良かったし
今回の個展というか
これまでの過程がすごく良かった

漫画だったら
これで最終回でもいいって思える回だった


みんなからしたら
特に何が起きたかわかんないと思うから
いつも通りに見えるかもしれんけど

それでいいのよ

上京する前からの活動を初めて15年
僕にしかわからない物語が
すごくすごく詰まっていて
その結果が確かに出た

誰がどう思うかとか
誰かの評価とかよりも

自分だけのものを大事にして
それをしっかりと喜びたい

すごく幸せすぎて
もう終わりでいいよって気持ちになった

今回の個展が

上京編、第1章、完

って気持ちだった

そんで
相棒のベン・ロック・マーティン
お前がいたからここまで来れたよ

ありがとう、これからも

個展の帰り道
悔しくて泣いたことはあったけど
幸せすぎて泣いたのは初めてだったね

帰ってから泣けよな



話は変わるが

最近は「終わり」についてめちゃくちゃ
考えることがあり
今も常に考えていることではあるけど

終わることも悪いことじゃないし

バンドの解散だったり
アイドルの卒業だったり
長く続けた仕事からの転職だってそう
バクマンのリバーシもそう


終わり方、終わる時
次のステージに行くこと
終わる勇気
終わる覚悟
それもかっこいいこと

決断

本気になってることこそ
終わる決断ってなかなかできない

だからクズと付き合ってても
わかっていながら
なかなか別れられなかったり
するんだろうなと
その感覚とも似てると思う

いや、それに関しては
すぐ別れろ



解散だっり、卒業だったり、引退だったり
最終回だったり

追いかけてる側や
一緒にいる側からしたら

それを宣告されるって
めちゃくちゃ寂しいけどね

逆に言えば
それを宣告されることって
すげえありがてえことだよね

宣告されず
急に終わることだって
当たり前にある


例えば死んでしまったら
急に終わってしまう訳で
そんなこともぜんぜんある

僕は死にませんけどね!!

とは思っていても
死んでしまうのが現実

それに関してはめちゃくちゃ怖いよ

鳥山明もいなくなる

瞬間瞬間、死なんて近づいている
重くなったけど死だけじゃなくて
瞬間瞬間、終わりは近づいている

明日、辞めちゃおって思うかもしれない

続けられる、続けたいと思える
保証はどこにもないけど~(そりゃそうじゃ)


要は

何かが終わった時に

「最後だとわかってたら行ってたのに」とか
そんなダサいセリフを吐くなよ

行く理由が「最後」だからなんて

そんなのは悲しすぎる

いつだってフルパワーでやっている
いつだって来て欲しい

予告もなく「最後」はやってくる

それだけです


ちょっと何が言いたいかわからんくなったけど


まあ、なにはともあれ
僕の活動は続きますけども


次のイベントも決まってるし
主催者側でやってることもある✊😼
やらなきゃいけないしやりたいし


個展も決めているし
年内のイベントは全て決めて
お金も払いました




はい


個展にて
完全燃焼してしまった感じがすごくあって
燃え尽き症候群というか

🫠🫠🫠🫠🫠
こんな感じだ

まあ、それはそれで
仕事をしてる訳でもないし
納期とか締切って概念がないので
しばらく何も考えずに
絵も描かずに休もうかなあって
思ったりしていますが





やっぱり描いちゃうよね~😹


これからも

絵を描いて


オフパコして
フォートナイトして
LEGOを集めて
ポケモンをGOして

なんとなく生きよ




おわり

LOVA🐴♡
















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