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日々是おとぼけ「ナソナとイソニ劇場」

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ナソナこと、母、七十七歳。生粋のおとぼけ。イソニこと、私、五十二歳。ボケとツッコミの二刀流。そんな二人が繰り広げる、愛と笑いとちょっぴり心配も詰まった日常を描いたシリーズ。「おす…
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記事一覧

おすそわけ日記 290「寝る前に聞いてはいけない 母さんの昔噺」

寝る前に母が昔噺を語り出した。 「昔々、あるところにお婆さんがいました」 お婆さんオンリ…

大橋 あかね
2週間前
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おすそわけ日記 287「私の使命感を煽る名セリフ」

今朝、観音気功のクラスに参加して、びっくりする程、元気になった。 のだが。夕方、餃子を六…

大橋 あかね
3週間前
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おすそわけ日記 286「母さんはゲームがお好き」

皆さんは覚えておいでだろうか。コロナ禍の際、我が家で「あつ森フィーバー」が起きたことを。…

大橋 あかね
3週間前
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おすそわけ日記281「親孝行やりきりました宣言」

「大事な話があります」 深夜に五十六歳の娘(特技、親のすねかじり)からこう切り出された、…

大橋 あかね
2か月前
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おすそわけ日記 281「愛の二人三脚〜81歳の母の仕事を手伝う56歳の娘〜」

流行りの8050問題にバッチリ食い込んでいる我が家。私は『ヤソイソ劇場(旧・ナソナとイソニ、…

大橋 あかね
5か月前
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我が家の最近の定番、菜の花としらすのパスタを前に、母がぼそりと「八十で、こんなもんか」

八十一歳にして何か思うことが?益々、食が進み、ご飯をお代わりすることか。今度、仕事で写真を撮られることか。

「あ、間違えた。五百だった」

母さん、それ、パスタ茹でる時の水の量の話だね。

大橋 あかね
6か月前
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強風の中、歩いて五分のパン屋に出かけた母、一時間後に帰宅。「二十人位、並んでた…風で飛ばされそうになった」 一方私は足取り軽く、パンに塗るレバーペーストを買いに。一緒に行く?と母に尋ねたら「もう、いいです」 芝刈りに出かけたお爺さんに「今度は洗濯もどう?」みたいな追い討ちか。

おすそわけ日記 266「焼きたてのパン」

雨降る日曜の朝、かじかむ手を握りしめながら、パン屋へ向かう。 「あー、もう、店内に待ちの…

大橋 あかね
6か月前
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愛用のキーホルダーが壊れたショック。一緒に買った母が「私の使う?」いや、イニシャル違うし。

あ、待って。私の推しも母と同じイニシャルS。「じゃあ、いいじゃん」そうなんだけど、推しと母、イニシャルと血液型と星座が同じで誕生日一日違い。

被りすぎて、誰を推してるのか混乱するのよ。

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昨夜、母が私に背を向けて「今日も一日ありがとう」ありがとう感が、まるで伝わらん!抗議をしたら、母、向き直って「ワラシ」火に油か。「前髪がこう…ワラシ童子?」重ね言葉、新し!「あ、座敷童!」なるほどねー。五十年住み着いちゃったからねー。母さんなんか、住み着き歴八十年だけどねー。

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おすそわけ日記 220「ナソイソ劇場〜買い物戦士オカアサン〜」

冷蔵庫に食べ物がない。そこまではいい。 だが、トイレットペーパーが残り数十センチしかない…

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朝まで漫画とゲーム。母と食料の買い出し予定だったため、昼に目が覚めた瞬間、マズい!と飛び起きる。

目に飛び込んできたのは、テレビの前に陣取って『あつ森』で遊ぶ母の姿。「おはよ〜。久しぶりに、どうぶつさん、楽しんでま〜す」

母よ、ありがとう。私の罪悪感を木っ端微塵にしてくれて。

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おすそわけ日記 214「毎日がぐたぐたバカンス」

二日間に渡る話し合いの疲れが出たのか、母も私も、こんこんと眠る。 二人が居間に揃ったのが…

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おすそわけ日記 212「親孝行 されたい時に 子は昼寝」

午前中に起きて、オンラインの観音気功クラスに参加。 気持ちよく汗をかき、気持ちよくお風呂に入る。 いやー、極楽ですなぁ。 母に「小原荘助」と言われるが、 自称、三年寝太郎であることも忘れないで欲しい。 小原寝太郎?はたまた、三年荘助? 私が長湯をしている間、母が掃除をし、ナポリタンを作ってくれる手筈。 お母さんは神様です。 だったのだが、湯船の中で、本の頁をめくっていたら、突然、天啓が。 「お昼ご飯は、ナポリタンより、バルサミコを使ったパスタにするが吉」