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これまでのキャリアについて~その2~

記事にお越しくださりありがとうございます。

教育費をしっかり準備したいシングルマザーのためのマネーライフコーチ、副業銀行員の稲野茜です。

一昨日記事に記した自己紹介に関連して、今日は社会人になってからについてのことを書こうと思います。

新卒でメガバンクの総合職として採用頂き、法人営業を行っていました。

就職活動は
・提案型の営業が出来ること
・人として成長が出来ること
・一緒に働く人

の3つの軸で行いました。もともと経済学部などではなかったため、就職活動では当初金融機関は志望していませんでしたが、銀行の先輩方にお会いしていくにつれ、お客様や仕事に対する情熱、行動力、思いやりなど、人として魅力的な方がたくさんいらっしゃると気づき、入行することに決めました。
提案型にこだわった理由は、お客様を良く知り、何が必要なのか、お客さまがもっと良くなっていくにはどうすれば良いのかを考え、提案し、お金という実行力を持って実現していくためのお手伝いがしたかったからです。どのように役に立っていけるのか、ということについて様々な部署のメンバーや上司含めた仲間と考え、お互いにとってwinwinとなるような提案をしたいと思っていました。

その過程においては、お客様との信頼関係を築くことがとても重要です。
信頼関係を構築しなければ、お客様の大切な情報など頂けるわけもなく、お客様のことがわからなければ、良い提案にもつなげていけないし、こちらがどんなに役に立ちたいと思っていても、それはエゴにしかならないです。
また、企業の社長や重要な業務を行っている方々とお会い出来ることで自分の視野を広げることも出来るし、多くを学べ、人としての成長に繋げていけるとも思いました。

私が入行したのは2008年。半年間の座学研修を終え、法人営業部に配属となったとほぼ同時期にリーマンショックが起こりました。
新人の私は上司と一緒に融資先を回り、返済期限の相談、保証人や担保の交渉など、ここには書けない場面にも多数遭遇しました。

経済が人のメンタルや生活に与える影響、安定的な生活の確保、将来への希望の大切さ、苦しい中でも守りたい人やものがあること、幸せとはなんだろう、人間の根源的な欲求や本質的・普遍的なものについて、私なりに考えを巡らせた出来事でした。
必ずしも人を助けることができるわけではないのだという厳しい現実も目の当たりにしました。

そんな中で私自身は、増えてきたとはいえ、まだまだ女性総合職が少なかった時代に、肩肘張って、「何か」から自分を守らなければ保てない感覚があり、常に心は戦闘態勢、営業に定評がある銀行でしたので、求められるものも大きく、結果を出さなければと必要以上に自分にプレッシャーをかけてもいました。

忙しい毎日に加え、精神的にも苦しくなり、体を壊した時期もありました。

今思えば、自分を苦しめていた「何か」の正体は、

できない自分
逃げる自分
弱い自分
流される自分

を認められず、

わかったふりや、
できる自分でいなければ
そうでなければ振り落とされてしまう

と、取り繕ったり、周りに合わせたりして、現実から目を背け続けてきたことだと気づきました。
そして、重たい鎧を何重にも重ね着していたことにより、自分の本当の姿が見えなくなり、(というか目を背けていただけですが)自分がどこにいて、どこに向かっているのかもわからなくなっていたのだと思います。

ですが、この時期にできる限りの努力もしました。
どんな状況でも、すべてを自分にとっての成長のチャンスだと捉え、前向きに仕事に取り組んできました。
その経験があったからこそ、個人営業は未経験ではありましたが、現在の信託銀行にも転職させて頂けることに繋がったのだと思っています。

ここまでお読みいただきありがとうございました。


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