人格解離

あれから精神科に通って、もう中三になっていた…中二時の記憶は無い。受験の時期で英語の家庭教師を付けていた。行く高校はどうするのか?という進路の話し合いで、いじめで卓球部~美術部に転部した先の美術部の先生が担任だった。授業でも、部活でも一緒だった。1回酷くおこられていて、その先生の事は怖かった。その人は、坂本龍馬の子孫で、なんでも鑑定団にも出たことがある人だ。

進路相談で表情が暗くなる僕。
「行ける学校が…無いです」そう答えると、
私立の女子高校生を進められた。行ける学校があるなら、とそこに行くことにした。
他の美術部の友達達は当然美術推薦での高校だ。

それから、数ヶ月が経った秋……。

Yちゃんに
ブラジャーのサイズが分からないから、一緒にトイレに行こうと言われた。
授業が終わってみんなが帰った誰もいない教室。三階の美術室には数十人の部員。
二階のトイレに行った。

指示をされるまま、トイレのドアにブラウスとスカートを掛けた。ブラジャーを外してサイズを確認する僕。私のサイズはこのサイズだけど、Yちゃんなら胸も大きいし、このサイズが良いかも!っと明るく伝えた。Yちゃんは笑った。その笑顔が何を意味したのかは今はもう分からない。

「映画でこんな触り方あるよね?」
Yちゃんが私の後ろにまわり、おどけながら胸を激しく揉んできた。

私は固まった。

何をどう反応していいか分からなかった。

咄嗟に「うん、あるよね!(*ˊᗜˋ*)✨」
っと答えた。

そろそろ……離して…?

離してくれないYちゃん。

私よりも身長も体重も握力も強いYちゃん、
男兄弟で毎日プロレスするくらいだ。

当時は、レズという言葉も同性愛者と
いう言葉も知らなかった。

僕の記憶は情報でしかないので
時系列もぐちゃくちゃなのでこれがいつ言われたものかはわからない。
小学生の時にYちゃんは僕達に
「いとまちゃんの事、友達としてじゃなくて…恋人みたいな事がしたい。」そう言っていた。

無邪気な私は

「うん?(*´`)」っと答えた。

戸惑っていると、トイレに顧問の先生が入ってきた。「いとま!Y!大丈夫か!?」この先生は女先生だけど、とてもボーイッシュだ。

その後、制服を着てトイレを出た。
先生がどうしたのか問いただしてきた。
私はただ怖くて泣くことしかできなかった。
先生はYちゃんだけ先に帰らした。

私はずっと「ごめんなさい……ごめんなさい……うわあぁあぁっ」って泣いてた。

僕の記憶はないけど。









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