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別居婚夫婦の妊活のはなし

結婚当初から別居だったということは以前書きましたが、
今回はそんな中、どうやって妊活して
無事に子どもを授かったのか、を赤裸々に書いていきたいと思います。

これは別居夫婦、同居夫婦に関係なく、
また年齢にも関係なく言いたいことなんですが、

妊活しよっかな〜と思ったら
すぐにでも妊活クリニックや婦人科行った方がいい。

不妊治療の保険適用などニュースで取り上げられており、
少しは妊活において医療機関にかかることが一般的になりつつあるのかな、
と思う一方、
特に20代では、知識もなくなんとなーく自己流で妊活している人が
多いように感じます。
基礎体温の測り方知らない人もいるし。
でも本当に、どんなに健康で夫婦ともに問題ない人だって、
妊娠する確率って案外低いんです。
いろんなクリニック等が独自の妊娠率みたいなデータ出している一方、
きちんとした論文とかではあまりないので正確にはなんとも言えませんが、
1回の周期で妊娠する割合は大体40%くらいと言っているものが多い気がします。
その確率を少しでも上げたり、
はたまた夫婦ともに問題がないのか、検査するためにも
初めからクリニックとかにかかった方が効率良いです。

少し前には、
「妊娠を考えてから1年たっても妊娠しなかったら、クリニックなどにかかる目安」
と言われていましたが、
全然そんなことない!って声を大にして言いたい。
なんできたの?みたいな対応されることもないので
安心して行ってほしいなと思います。

さてそんな感じで、私も5月末くらいに結婚することが決まって、
婚姻届を出す前の7月頭くらいに初めて
妊活も対応していると紹介されたクリニックに行きました。

私が妊活を考えた時点でクリニック受診を考えていた理由として、
私はすでに婦人科疾患を複数持っており、
不安要素が大きかったから、というのもあります。

私は
・多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)
・子宮頸がん 軽度異形成

があると27歳頃、婦人科にかかって診断されました。

子宮頸がんは定期的に検査していたので、
すぐに悪化して手術、という段階でもないのでまあいいとして。
PCOSの方は妊活に直接影響する疾患だったので対応が必要でした。
PCOSはそんな珍しい病気でもないのですが、
卵巣で卵子がたくさん育ってしまって排卵が正常に行われない疾患です。
なので、排卵されたりしなかったり、
正常な月経周期のように排卵する時期が読めなかったりと
別居婚にとっては特に困る!ということで
早速改めてクリニックで検査→クロミッドという排卵誘発薬を使用して
タイミング療法を始めました。

クロミッドを月経終了後から服用すると卵子の成長が促進されるので、
良い大きさ(20mm前後)になったら
hcgという薬を注射で打って、排卵させ
そこでタイミングをとるという方法でタイミング療法を行なっていました。
クロミッド服用後、一般的には5日くらいで卵子が成長するのに
私の場合は14日くらいかかるという誤算はあったものの、
卵子が育つための期間はいつも一定だったので、
次の排卵はいつ頃、とあらかじめ見越せるようになりました。
また、私の場合可能であれば週末に排卵を合わせたい…と思い
クリニックに行くのを金曜日にして調整していました。
(1回だけ、うまく週末に排卵を合わせられず
有給休暇使って夫に会いに行きましたが。笑)

金曜日にクリニック受診
→卵子が育っていればhcg注射で排卵誘発
→その後36-48時間で排卵されるので金曜日に退勤後、夫or私が行く
→金曜日夜〜土曜日にかけてタイミングとる
というのを毎周期繰り返していました。
(結果として3周期、期間としては4ヶ月ちょっと)
当時、夫の拠点との距離はドアtoドアで4時間くらいだったし
夫も私もさほど忙しくなかったのでなんとかなりました。
夫は今年度から勤務校が変わり、私の拠点から遠くなり、
さらに忙しくなって週末もほぼ返上なので、
昨年度のうちに無事授かってよかった〜と心底ホッとしています。笑

夫も妊活前に検査しましたが問題なく、
私も色々問題あったものの早期に気づいており対応できたことで
結果としてはタイミング療法のみ、思ったよりも早く授かれました。
今話題になっている体外受精なんかになるかもなあ、と
漠然と覚悟はしていたものの、
私も夫も就職して1年目だし、
貯金もまだ全然ない状態だったので、
体外受精が必要、となっていたら
実際はちょっと厳しかっただろうな、と思います。

あと、タイミング療法ダメで人工授精だった場合も、クリニックやっている平日に出したての精子を持って行く...ってのも難しかったかも。

また、私は授業数も少なく、
大学教員という職業柄
ちょっと受診のため抜けるってこともさほど問題ない環境でしたが、
普通の会社員さんとかだと、毎週クリニック通うのとかも大変ですよね。
ニュースなどで、不妊治療の金銭・時間的・心理的な負担の話を
耳にしたことはありましたが、
こうやって身を持って体験しないと、本当の大変さとか
問題の根の深さってわからないものですね。
(もっとがっつり不妊治療している人の本当の大変さはまだまだ分かっていないと思うので、分かったような気になっているだけで恐縮ですが…)

あと大学教員って、ストレートに就職しても28歳ですし、
その後ある程度業績積んでから、とか思うと
どうして結婚や出産は遅くなりがちです。
きちんと検査とか早めにして、低用量ピル飲んだり卵子凍結したり
対策していたらまだ良いですが、
やっぱり年齢を重ねると妊娠には不利になります。
そんでもって、自分の研究や教育と違って
妊活って自分の努力で結果が出るとも限らない世界なので
なかなか妊娠しなかった時の心理的な負担も大きいです。
不妊治療していた人のカウンセリングを担当したことのあるカウンセラーさんに
聞いたことがあるのですが、
バリキャリでこれまでやってきた女性の方が、妊活鬱になりやすいらしいです。

ジェンダーの分野もちょっとかじっていることもあり、
自分の体験もあり、
この辺の取り組みとか研究とか今後していけたらいいなと思っています。
なんでも、自分の研究の肥やしになりますね。


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