見出し画像

【忍者?】”自己紹介”~青黒ミッドレンジに寄せて~【ネズミ?】

青黒忍者

忍者になる決意

毎週火曜日は秋葉原イエサブにてパウパー大会が開かれており(宣伝)、ありがたいことに参加するたびに仲良くしてくださるかたがたが増えてきて、デッキ談義が高じて、いつのまにか思い思いの忍者を持ち寄る話が挙がった。

ここ秋葉原イエサブは大会の賞品が直近の4パックなのだが、なんと!参加者全員(!!!!)(宣伝です)にお配りしていただけるという顧客へのサービスが素晴らしい店舗様なので、勝ち負けにこだわる必要が薄く(?)、和気あいあいと遊ぶのも好きなので、企画?に乗っかって、「忍者デッキ」を考えることにした。

実は今回のデッキはnoteにするまでもない他愛のない内容なのだが、帰り道で一人夜風にさらされながら構築過程をさかのぼると、「自分の経験則の集大成みたいなデッキだなぁ」と思い、自己分析を文章で残しておこうと思い筆を執った。この構築過程の記録はとどのつまり、自分の思考過程と経験の総括であり「自分という人間」を表すもの。いわゆる””self introduction""であるゆえタイトルもそう記した。随筆調になるため、読みにくいところもあるだろうが、読者は全然想定していないから、見ないでくれ!!!!けぇれ!!!

ところで自分はデッキビルダーとしての才能に関しては全くないという自覚がある。完璧主義な質で、すべてのデッキを想定して、すべてのデッキに丸く戦いたいという発想からスタートするからだ。こうなると無間地獄で、デッキができる前に頭髪がなくなるので、大抵はもともと存在しているアーキタイプをネリネリするほうが性にあっている。かつてスタンダードでテイムールエネルギーがトップメタだったころ、不毛な同型を制するため、「キランの真意号」+「不屈の神・ロナス」+「象形の守り手」というチューンナップを施したティムールエネルギーで店舗大会3-0を果たしたというぐらいでなのである。わかるな?

忍者デッキ構築にあたって

まず、自分にとって忍者といえば「深き刻の忍者」である。

画像2

「こいつが殴ってカードを引いた回数=100円を拾った時の気持ち」並みのバリューがあり(賢明な読者諸兄らならわかるだろう)、ゲーム勝利への寄与力がパネぇ。こいつを活かすことは忍者デッキを考える上で至上命題となる。

至上命題をよりかみ砕くと「忍者を場に維持し続ける」+「除去や生物などのバリアからフリーにする」という主に二つが使命となる。

自分のここまでの経験則として、「青単デルバーのようにカウンターではじいていく」という戦術は採りたくなかった。忍術で2マナ使い、カウンターを構えるという動きのお膳立ては合理的ではなく、カウンターが噛み合わなかったり、すりぬけた生物や除去で攻撃が止まったりすることはザラであった。また、「ウィーゼロックスよろしくアンブロッカブルサポートをする」のも好きな戦術ではなかった。アンブロッカブルにするカードは単体では仕事ができない。忍者が場に出て、相手が除去を持っていないことを期待するのは合理的ではない。単体でも仕事をすることが安定感につながる。さて、忍者ということでモダンホライゾンでは煙の覆い/Smoke Shroudという忍者部族アンブロッカブルサポートが参入した。

煙の覆い

再利用できるため、ただのオーラよりは活用しやすいデザインで悪くはなかったが、やはりオーラという不安定感がぬぐえず今回は不採用。ロマンで飯は食えなかった。

さて、自分が目指した戦術は、「相手の除去がない状況を作る」+「相手の生物をなるべく残さないようにする」であった。これはとどのつまり「ハンデス」+「除去」すなわち黒単のメソッドだ。

貪欲なるネズミ

騒がしいネズミ

具体的には貪欲なるネズミや騒がしいネズミによるハンデス兼忍者の種が適任であった。また、憤怒鬼よりも軽い薄暮軍団の盲信者、青ではCIP生物忍者の種定番の呪文づまりのスプライトを採用。「場に出るだけで仕事をする生物」は忍者の種として脳汁ドバドバものである。これはUR氷雪でボーラスの占い師を忍術する際にすでに味わっていた経験だ。ケチな自分にはぴったし。

これでハンド差をつけていく算段だが、よりこの「タダ得生物」に除去を打たせる状況を作る(ひいては忍者を場に維持させる)ため装備品である、潮流のマントルを採用。

潮流のマントル

煙の覆いよりも融通が利くところでこちらを選んだ。となるとこいつをサーチできるトリンケットがこのデッキにも合う合う。

粗石の魔道士

このカードの強さは今は亡きジェスカイ氷雪で愛していたところである。アーティファクト土地をいれることで、マナベースへの安定感を強めてくれもする。サイド後の大祖師への遺産へもアクセスできる仕事ができる男だ。

月刃の忍び

忍者デッキを謳う上で、深き刻の忍者4枚のみだと里を追われる恐れがあったため、完全盤外要因に屈し、情の2枚投入。負けでいいです。

除去の選定

黒単の除去はダブルシンボルであったり、沼の枚数を参照したりと黒単ならではの除去が多い。メソッドは流用できても、採用できるカードは同じではないため、このデッキに合うような除去を探した。

苦悶のnejire

このデッキの生物は、基本貧弱だ。除去で阻む壁は排除するつもりとは言え、うち漏らしはでる。その際にコンバットトリックとして非常に優秀なのが苦悶のねじれ/Agony Warpである。こちらの生物は「仕事済み」生物なため、相打ちも視野に入れやすく、簡単に2対1交換を狙えるのだが、パウパーにて青黒の生物デッキは少ないため、あまり陽の目はみていない。このカードは意識されなければいないほど効き目が上がるので、使っていて楽しい。マルチスペルなため、ギルドパクトの守護者をやれるのも素敵。

残響する衰微

とはいえ、トークンのような除去が追い付かない相手の場合、とたんに攻め手がなくなる。マントルという突破手段もあるが、除去札でも対策しておくべきだと考え2枚採用。

オブ・ニクシリスの残虐

除去札を散らす中で、4枚採用をしたオブ・ニクシリスの残虐。3マナというテンポ的には使い勝手の悪いチョイスに思えるが、4枚採用に踏み切った理由はぜひ自分で考えてみてほしい。

あとは嗜みでエディクト除去をパパッといれておしまい!チェイナーが1枚なのはすでに黒単に4枚入れていて、あまりが1枚しかないからだぞ。ちなみに俺はトーメント絵のほうが思い入れがあって好きだ。

サイドボード

思えば、noteを書く際にサイドボードに言及したのは初である。まあそのときどきでサイドは変動するので、記事にしたところで、普遍的な価値を持つわけないものを残して、後世の読者にいろいろ思われるのも嫌という理由もあるが、最大の理由はサイドボードにこそ、その人の思想とプレイング傾向が如実に表れていると自分は考えており、誤解を恐れずに言えば、メインボードに傾倒し、サイドボードが手ぬるいデッキは片落ちのデッキでしかないと感じている。MTGはサイドボード後が2回あるゲームだ。サイドボードの重要性を認識して、フリープレイであってもサイド込みで練習しなければ成長はない。インアウトの枚数込みで組まなければ実戦でオーバーサイドボードになることもある。採用しているカードから逆にそのデッキの弱みが見えたり、散らし方によって性格も窺えたりする。手の内を明かすようで気が引けるが、出発30分で組んだサイドボーディングを紹介しよう。

破滅の刃

破滅の刃1・苦悶のねじれ2:対アグロ枠。ここで自分の苦悶へのねじれへの愛着がわかってもらえるだろう。それだけ信頼している。が、それだけだとタフネス4以上相手が怖かったので破滅の刃も採用。親和とかトロンとかね。

侵略の代償

ここ微妙枠。生物兼ハンデスでもスナイプできるカードがよくて2枚採用。サイド後だしリリアナの死霊だとクリティカルに抜けないのが嫌だった。強迫でも否認でもよかったかも。

無残な収穫

対ロングゲーム用。1枚。サイド後は消耗戦になるので状況に合わせてCIP生物や忍者をリサイクル。このデッキにサイド後墓地対策入れないだろうとあれば無限のアドバンテージとなる。

脱出路

今回の推し枠。対ロングゲーム用。黒生物限定ながら、使いまわしてウェイウェイ。墓地経由しない方向性として。重なると弱いので1枚。昔から使いたい使いたいと思っていたが、これを軸に据える案が思いつかずで、サイドなら悪くないなと思い採用。実戦で使ってまへん。

終わりに自己紹介

こうして仕事終えた生物を支援して攻め、ほころびができたところを堂々と忍者が闊歩することで勝利を導いていく戦略を携えたデッキとなった。

ここまでで挙げた「黒単」「UR氷雪」「ジェスカイ氷雪」の共通点として、爆発的なシナジーはないものの安定感のあるミッドレンジ要素を持つということが挙がる。自分はこういうデッキタイプが大好きで長い時間使い続けてきた。パクリ要素ばかりだけど今回3-0できたため、ちょっとだけ新しいデッキを作ることへの楽しみができたので、秋葉原イエサブのような素晴らしい大会のときはいろいろ持ち込んでみようと思う。

このような駄文を最後までご覧いただき、ありがとうございました。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?