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赤単ぱうぺあ杯に参加したよ!

赤単ミッドレンジ

はじめに

ご無沙汰しております。コロナの影響もあり、四月は大会の自粛が求められ、ただでさえ大会の少ないpauperをやる機会は失われ、記事を書くことも少なくなっておりました。このままぼくは砂になってしまうのかな?といったところに、オンライン上でたまにpauper大会を開催なさっている、ぱうぺあ娘々(SEIGA)@siro_seiga【https://twitter.com/siro_seiga】さんより、「赤単ぱうぺあ杯」を開くとの情報が。ここまで用事があってぱうぺあ杯に参加できていませんでしたが、今回は参加可能だったので、特殊環境ということもありいっちょやったろかという気持ちで取り組むことにしました。

環境の定義

他の色のデッキを除外した上で想定される強力なアーキタイプは「バーン」と「RDW」【https://www.mtggoldfish.com/archetype/pauper-rdw-88183#paper】でした。この二つのデッキに対して思いつく対策はバーンであれば「ライフをたくさん得ること」で、RDWであれば「ライフを維持しつつ生物が並ばないように除去すること」でした。興味深いことにライフゲインが過剰になればRDWにボコられ、除去が過剰になればバーンに焼かれとメタゲーム読みを意識せざるを得ない状況が予想されました。もちろん赤単ぱうぺあ杯は誰でも楽しく参加できる大会であるため、「単純に強さを求めたデッキ」だけでなくジョニー・ティミー感にあふれたデッキが持ち込まれることも込みで考えなければいけませんが、最低限この二つに瞬殺されてしまわぬような試行錯誤をしたいと目標を決めました。

デッキコンセプト

ライフ三銃士

ライフは道中拾おう:なんにせよライフゲインは環境的に備えて損はないというところから始め検索をかけたところ、当然アーティファクトにその役割を求めることになりました。ここでまず自分が思うのが「ライフゲインしかしないカードを使いたくない」ということでした。理想でいうと黄金の卵/Golden Egg平和の徘徊者/Peace Striderです。理由は前述したとおり、ライフを稼ぐだけではバーン以外で効果的に働かない可能性があるということと、その延長でライフレースが焦点にならないアーキタイプとあたったときに引きたくないカードになるからです。自分にとってそれにあたると思えるのが航海士のコンパス/Navigator's Compass黄金の甕/Golden Urnといったところです。ライフゲインは道中拾う要素で組むことでデッキ全体のカードパワーを下げずに組むことを意識しました。自分は非常にミッドレンジ思考の人間なので、多少のテンポを犠牲にしてデッキ全体の丸さ・合理を求める傾向があります。

火力三銃士

除去の選定:細かいアーキタイプに焦点を当てた話になりますが、除去スペルの選定です。対バーンと対RDWで使いたい除去が少し異なることに思い当たりました。対バーンで絶対に引きたいのが3点火力です。もちろん熱錬金術師を絶対に殺さねばならないからです。しかしながら、RDWに関しては2点があたれば役割は十分もてるため、例えば炎の稲妻/Firebolt二股の稲妻/Forked Boltのほうが効率が良いということです。ここに関してはメタを読んでの2点か3点か選ぶ必要があったので非常に難しかったところでした。結果的に自分は炎の稲妻4、稲妻4、炎の斬りつけ/Flame Slash4にすることにしました。炎の斬りつけについては後述します。

三銃士

同型を見据えて:メタゲームの読み合いはステージがあり、どのステージまで進めて考えていいのかというのは堂々巡りになります。以前ツイッターで心理の読み合いの記事を見ましたが【https://twitter.com/ngsw/status/1239013126487465984】、この理論はカードゲーマーのみの集団であればもうちょっとステージを進めていい話に思えました。

となると赤のようなアドバンテージを稼ぐことが苦手な色で、1対1交換勝負とカードパワー勝負に勝つ手段を選定する作業がはじまりました。ちょうど赤単ぱうぺあ杯に参加する友人【https://twitter.com/harayuu0606】と練習しており、自己組立機械/Self-Assemblerアヴァラックス/Avaraxは非常に強いパーツになりました。タフネス4という境界は赤単環境において非常に大きな意味をもつので、前者採用にきまりました。またライフは道中拾うでも述べたとおり、ライフゲインはアーティファクトに頼ることから不遜な歓楽者/Irreverent Revelersを採用しました。ギトゥの投石戦士/Ghitu SlingerはRDWを見据えての採用です。こうして1対1交換勝負で有利を作り出したあとはカードパワー勝負ですが、自分はウラモグの破壊者/Ulamog's Crusherにしました。侵略するマンティコア/Invading Manticoreの採用についてですが、同型では自己組立機械ほどインパクトがなかったことと、そうならばそのステージの先のウラモグの破壊者でいいだろうということで採用はしませんでした。友人はマンティコアを「黒タイタン」といいたいがために採用を続けていました。

練習では使っていたが採用を見送ったカード:①死の国の憤怒犬/Underworld Rage-Hound 赤同型ではリムーブ除去以外では何度も復活する非常に強いフィニッシャー。今回の重めのメタなら採用して問題なかったが、バーンやRDW相手には役割もてないのが不安で抜いてしまいました。ギトゥと入れ替えでよさそう。

見送ったのもうなかった

アーキタイプごとの戦略とメタカード

閑話ではありますが、もし自分が試行錯誤を諦め屈するとして、バーンとRDWを選ぶならRDWを使う予定でした。バーンは対策が容易であり絶対殺すマンを生みやすく、また練習があまりなくとも使うことはできると踏むからです。ふたを開けてみると幸か不幸か、RDWは全然いなかったので杞憂に終わりましたが、RDWに対しては対策を厚めにとっているデッキになります。

砂漠

対RDW:【砂漠/Desert 4】 1枚でも防衛線になります。2枚並ぶと宇宙ですので、その隙に固める算段です。しかしそうなるとマナベースの不安が若干あったので、予言のプリズム/Prophetic Prismを採用。サイド後の氷落とし/Icefallも赤マナ食い虫なので、良かったです。ここは友人の案。

メイン【炎の稲妻 4、平和の徘徊者 4、ギトゥの投石戦士 2】サイド【電謀2、灰の殉教者/Martyr of Ashes 2、ボトルのノーム/Bottle Gnomes 2】

対バーン:飽きてきたので省略

氷落とし

対ミッドレンジ~コントロール:重さ勝負になると思ったので、繰り返し使える土地破壊である氷落としで対策をとることにしました。友人との調整では清純のタリスマン/Pristine Talismanからのマナブーストや自己組立機械の応酬があったので、アーティファクト破壊もたくさんあっていいのでイン。

対ヒロイック:上記3つへの対策はひとまずまとまったのですが、ここで台風の目、思わぬ伏兵が出現しました【https://note.com/cefsan/n/n3d32a33504bb】。このデッキはコツコツ盤面をつくるゆえ、早いターンでのデカブツは対応しきれないのです。普段からヒロイックを使用されているCEFさん【https://twitter.com/CEFsan】のレシピは非常に脅威でしたので練習していただきました。ここでの練習で炎の斬りつけとサイドに死亡+退場/Dead+Goneを採用しました。

大会戦績

1戦目:無色オーラ ○○ コジレックの歩哨/Kozilek's Sentinelヨーティアの兵/Yotian Soldierを強化するデッキ。実は高タフネスを処理する手段がデッキにないので、やばかったのですが、操作ミスやこちらがギリ間に合ったりで辛勝。

2戦目:ゴーレムの鋳造所/Golem Foundry ×○○ メインは鋳造所3枚ならんで負け。サイド後はアーティファクト破壊で対応して勝ち。

3戦目:ヒロイック ○○ 1戦目は相手のまわりがよくなくて勝ち。2戦目もあわやライフ1まで落とされたが、ギリ勝ち。

4戦目:トロンバーン ○○ 1戦目は相手がそろう前に4/4並べて押し切り。2戦目はマナベース攻めて先にウラモグの破壊者だせて勝ち。

振り返って

特殊環境ということもあり、メタ読みとカードの選別をいかにうまく行えるかというのが非常に楽しかったです。自分は1強2強環境とかは好きなので、またやる機会があれば全力で裏をかける戦略を想定したいと思います。ほかの参加者の方も知恵を駆使したデッキばかりで非常に感動しました。トロンまで後ろに寄せる勇気はなかったし、追放除去までのステージは諦めたし、死体の野犬/Corpse Curは気づいてすらいませんでした。どんなメタでも思考停止せずに試行錯誤することがゲームの楽しさだと思います。大会はなかなかありませんが、あゆみつづけていきたいですね。大会を開催してくださったぱうぺあ娘々(SEIGA)@シロ組pauper支部@siro_seigaさん、大会参加したプレイヤーのみなさん、調整につきあってくださったみなさん、どうもありがとうございました!

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