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【レポート】阿寒町の暮らしを体験!「阿寒町の暮らしのぞき見ツアー」を開催しました!


\「阿寒町の暮らしのぞき見ツアー」開催しました/

「北海道に住んでみたいけど暮らしの想像がつかない…」
「地方移住に興味があって、まずは地域の方から話を聞きたい!」
そんな思いを持つ方に向けて、リアルな北海道・阿寒町の暮らしを体験できる「阿寒町の暮らしのぞき見ツアー」を3泊4日(9/22〜9/25)で開催しました。

(ツアーの要項はこちら)


ツアーを通じて、阿寒町との関わり方を見つけてくれたら…

・北海道で暮らしてみたいけれど、どんな生活なのか想像できない
・本当に自分で暮らしていけるのか不安...
・買い物など日常生活から大変なのでは?
移住前や移住を検討している時、全く知らない土地での生活をイメージすることは容易ではありません。私たちも移住前はこのような不安をたくさん抱えていました。

「北海道の暮らしに興味があり今後移住を検討している方、ざっくりだけれど北海道に住んでみたいという思いのある方」
そんな思いを持つ皆さんの不安を少しでも減らすことができれば、そして、今回のツアーを通して「阿寒町なら自分でも暮らせるかもしれない!」「阿寒町を多拠点生活の拠点の一つとして考えたい!」など移住への第一歩やきっかけ、自分の生活と阿寒町との新しい関わり方のヒントを得てもらえるような体験ツアーになればと思いながら実施しました。

今回はそのツアーの様子を振り返ります。

(レポート) 〜1日目の振り返り〜

■オリエンテーション

3泊4日のツアーの記念すべき1日目は「顔合わせ・オリエンテーション」を実施しました。
私たち協力隊と参加者の3名とはそれぞれ事前のオンライン説明時にお話はしていますが、参加者同士、行政職員とはお互い初めまして。
お互いの自己紹介やツアーのタイムスケジュール説明、阿寒町の簡単な紹介をこの場で実施しました。

その後、「阿寒町について気になっていること」「聞きたいこと」など今回のツアーを通して知りたいことや見てみたいコト・モノを書き出してもらうグループワークも行いました。
「冬のクルマ生活が気になる」
「光熱費は?」
「移住や子育て支援があるの?」
など、それぞれが感じている・気になっている点をたくさん挙げてもらいました。

ジャンルに分けてシートに貼り付けてもらいました
ペンが進む進む…!

(レポート) 〜2日目の振り返り〜

■阿寒町ぐるっと巡りツアー

2日目から本格的なツアープログラムがスタート。2日目の午前中は「阿寒町ぐるっと巡りツアー」を行いました。
もともとこのプログラムではサイクリングをしながら町内を巡る予定でしたが、この日は生憎のお天気。急遽、ジャンボタクシーを手配して巡ることになりました。

手段は変われど、巡る先は変わりません。
今回のツアーで最も大事なことは「暮らしを覗く」こと。阿寒町の国道沿いに伸びる商店街や、学校、行政センターや公民館、診療所など暮らしに深く関わる施設や場所を主に見学しました。

スポーツセンターを見学中の様子。利用料金にみなさん驚き。


■北海道の住宅を見てみよう!ルームツアー

移住を検討する中で「居住環境」はもっとも重要なチェックポイント。特に北海道の家は「灯油タンク」や「大きなストーブが必要」など、冬を乗り越えるための独特な作りや設備があります。
家の作りや設備に関しては言葉で説明をするよりも実際に見てもらうのが一番。ということで阿寒町の住宅を実際に見学する「ルームツアー」を行いました。

参加者の皆さんが特に気になっていたのはやはり冬の光熱費や暖房設備について。見たことのないサイズの灯油ストーブや蓄熱式という初めて知るジャンルのストーブ、灯油タンクやお湯を灯油で作る灯油ボイラーという都市部ではなかなか見られない設備に驚いていました。

「全く知らないことだらけだったので、とてもいい勉強になった」「リアルな北国暮らしに触れられたのはよかった」と嬉しい言葉もいただきました。


■釧路市行政職員による移住・定住に関する制度説明

ルームツアーの後は「釧路市の移住・定住に関する制度説明」を釧路市行政職員から行っていただきました。釧路市のワーキングホリデー、UIJターン制度紹介、阿寒町の求人情報などをお話しいただきました。

参加者の3人からも、説明のあった制度についての疑問点や北海道が行っている移住支援金制度についての質問も飛び交い、有意義な時間となりました。
ちなみに、制度説明とだけあって固い空間にならないよう、みんなで松屋さんのケーキを食べながら制度のお話しをしました笑

よくみるとそれぞれにケーキが…!


■町内の居酒屋さんで「町民交流会」

ボリューミーな2日目の最後は町内の居酒屋「花みづき」さんで行った「町民交流会」で締めくくり。
阿寒町商工会青年部のみなさんをはじめ、阿寒湖温泉地区で活動する地域おこし協力隊も駆けつけ、参加者とお酒をかわしながら交流を楽しみました。

店主さんの粋な計らいで、テーブルには「さんまの刺身」など北海道の今時期でしか食べられないメニューも。
参加者の方も「これぞ北海道の醍醐味ー!」と喜んでくださいました。


(レポート) 〜3日目の振り返り〜

■先輩移住者との座談会

ボリューミーな2日目から一夜明け、3日目最初のプログラムは「先輩移住者との座談会」を行いました。
この座談会では道内、道外から阿寒町へ移住した先輩3名をお招き。二部制で実施し、第一部では「阿寒へ移住したきっかけ」「移住前と移住後のギャップ」などのトークテーマに沿ってお話しをしていただきました。

その後の第二部では「アカン井戸端会議」と題して、「休日は何をしている?」「買い物はどこでするの?」などといった小テーマが書かれた紙をくじ引きで参加者のみなさんが引いて出てきたテーマで話すというライトな座談会に切り替え。おしゃべりスタイルのまさに"井戸端会議"が行われました。

阿寒町6年目になる先輩移住者の竹林さん。
「アカン井戸端会議」ではくじ引きスタイルでトークテーマを決めていきました。


■「阿寒町といえばココ!」巡りツアー

続いて午後には阿寒町の特産品関連施設や観光施設を巡るツアーを実施しました。
このツアーでは、阿寒町の特産品であるシカ肉「阿寒もみじ」の生産に関連する施設「シカ牧場(養鹿牧場)」の見学、阿寒町を代表する野鳥「タンチョウ」の生態について学ぶことのできる「阿寒国際ツルセンター」、道の駅「阿寒丹頂の里」の3施設を見学しました。

シカ牧場ではエゾシカの生態や捕獲について学ぶことのできる学習館が併設されています。牧場の管理・運営を行っている曽我部さんをお招きし、エゾシカの生態や捕獲方法、農作物被害などのお話をしていただきました。

曽我部さんによるエゾシカの生態の説明を受ける様子。目の前には本物の骨格標本が…!
エゾシカによる被害は様々でかつ深刻だということを学びました。

阿寒国際ツルセンターでは、館長の河瀬さんによる解説ガイドツアーを実施していただきました。
詳しいタンチョウの生態解説のほか、外で飼育されているタンチョウやナベヅルの観察もさせていただきました。
初めて間近で見る「ツル」に参加者のみなさんも興味津々でした。

河瀬館長によるタンチョウの生態解説を受ける様子。わかりやすくてしかも面白い…!
飼育されているタンチョウを特別にこの距離で観察させていただきました。

最後の道の駅「阿寒丹頂の里」では、参加者の皆さんのお土産購入タイム。説明を受けたシカ牧場で育った鹿肉が使用された商品や、釧路・阿寒の特産品を皆さん購入してらっしゃいました。

阿寒もみじを使用した缶詰をお土産に!


■まとめ・グループワーク

道の駅から戻り、早くも最後のプログラム「ツアーのまとめ・グループワーク」を最後に行いまいした。
1日目のオリエンテーションで参加者の皆さんに作成していただいたシートを用いてグループワークを実施。オリエンテーション時に書いていただいた「ツアー中に知りたい気になること」「聞きたいこと」について、今回のツアー中にて知ることができたのか、聞くことができたのかを振り返り、共有し合っていただきました。

「ツアー前から気になっていたこと、知りたいことはもちろん解決できたし、それ以上の情報を得ることができてとても勉強になるツアーでした」と嬉しい言葉もいただくことができました。

(レポート) 〜4日目の振り返り〜

ツアー終了・解散

3日目の夜に撮った集合写真。ピース禁止と言ったらこうなった笑

ツアープログラムは3日目の最後のグループワークで終了。4日目は解散・各自自由時間となりました。
飛行機の時間まで阿寒町を自分の足で歩いて巡ったり、このまま帰らずに違う町を見に行ったりと参加者それぞれで動かれていました。ツアーは4日目をもって終了です。


ツアーを終えて

ツアーを終えて、2週間が経った今このように振り返り記事を書いています。

まずそもそも今回のツアーを企画した当初、一番不安だったのは「人来るんか?」ということ。札幌から300キロ近くも離れた阿寒町という小さな(面積は大きいけども)町に興味をもってツアーに参加してくれる人が本当にいるの?人来る?と思いながらも計画を進めていきました。協力を依頼させていただいた事業者様にも「もしかすると誰も来ないかもしれません」と言ったほどです。

ですが、蓋を開けてみれば定員6名に対して半分の3名もの方が参加してくださる結果に。募集期間を締め切ってからも2名ほどから「参加可能ですか?」と連絡をいただきました。(ご参加という形に出来ず大変申し訳ありません)

参加いただいた3名の方々も本当にツアーに対して前のめりで積極的に参加していただいたことを嬉しく思っています。
もちろん移住というのは人生の中でも大きな選択となる事柄ですから、簡単に「阿寒町に住も!」と決めるのはできないかと思います。他の地域に移住を決めるという方ももちろんいらっしゃるかと思います。ですが、ツアーの最後に「絶対冬来ます!」とか「友人連れてまた来たい」とか移住までは行かなくとも阿寒町という場所を知り、また来たい!と思っていただけたこと、関わり方を見つけてくださったことだけでもこのツアーは大成功だったかなと今感じています。

3名の皆さんにはアンケートをお送りさせていただきました。参加者側の視点やご意見ご要望を参考にさせていただきながら今後の活動へ活かしていきたいと考えております。まだ未確定ですが第2回目や今回とは少し違った別のツアーなども検討中です。

改めてご参加いただいた3名の皆様、また阿寒町でお会いできることを楽しみにしております!ご参加本当にありがとうございました!


阿寒町地域おこし協力隊 


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