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ドイツのメディア関係者への講演



アイヌ文化への関心

 最近は、アニメやゲーム、映画などでもアイヌ文化が多く取り扱われるようになりました。
 それに伴い、私たちへの様々な問い合わせも増えているのですが、この度海外からのオファーが舞い込みました。

 日本政府観光局(JNTO)と協力して、報道機関向けのツアーを実施されているというドイツのDMCの方から、北海道の魅力とアイヌ文化について記事を筆記する予定だという報道メディア関係者のツアーのコーディネートのお問い合わせでした。
 

 私たちに問い合わせされる前にAnytime Ainutimeへの参加も申し込みしようとされていたようですが、予約でいっぱいだったとの事。
 
 阿寒湖アイヌコタンで体験出来ることは沢山あります。オンネチセの見学、イコㇿでのアイヌ舞踊公演観覧、コタン内でのショッピング、ちょうど時期が重なるヒメマス祭の見学、アイヌ料理堪能、アイヌ文化講演、木彫体験、アイヌ文化ガイドツアーetc…
 
 舞踊公演を観るならどれがおすすめか、文化講演はどんなお話ができるか、滞在は何日か、時間はどれくらいお考えか、アイヌ料理を食べられるところはあるか、日本語での対応は大丈夫か…など幾数回に渡る打ち合わせを重ね、いよいよその日となりました。

「イッショロレイ~」 

まりむ館にて始まった講演



3講演1講座

 文化講演のテーマに決まったのは、「アイヌ文化と歴史」「国連でのアイヌ」。特に国連でのアイヌ民族についての講演では、予定の時間を大幅に超える大盛況の質疑応答となりました。さすがはジャーナリストですね。

プロジェクター資料は日本語ですが、通訳(添乗員)の方がすべてドイツ語で説明しています

 2つの文化講演の後は木彫体験講座です。
 10センチ×10センチほどの板に、簡単なアイヌ文様の下絵を書いてもらい、それぞれ彫刻刀で文様を彫っていくという体験をされました。
 コースターにしても良し、壁掛けにしても良し。裏に日付も彫ったので良い記念になりましたね。

初めての彫刻刀で苦戦する皆さん。

 さっきまで、難しいお話をされていた方たちとは思えないほど、苦戦して講師の方に助けを求め、うまくできれば褒めてもらい、照れながらまるで子どものようにはしゃぎ、楽しんでおられました。

 少しの休憩を挟み、次はアイヌ語についての講演です。

英語での質疑応答も盛り上がりました

 
 この講師は、英語での対応も出来たため、すべて英語で講演されました。
が、私は全ては分からずでした。(私も通訳欲しかった)

 この日の翌日がヒメマス祭でした。午前中は雌阿寒岳登山で恐らく疲れているだろうから、見学はしない予定とお聞きしていましたが、何人かは最初から最後まで、熱心に見学なさっておられました。(先日アップした記事の写真にバッチリ写っておりました)


私たちができること

 事前にいろんなご提案をさせていただきましたが、オンネチセ見学や、イコㇿでの公演観覧、講演・講座の開催施設の使用申請などはクライアント様側で行い、今回私たちがお請けしたのは、講演・講座の講師の派遣だけです。

 アイヌ文化講演、体験講座などの講師の派遣、アイヌ舞踊、アイヌ音楽の公演の演舞者、演奏者の派遣、またイベントそのものを監修・認証する事も出来ますので、是非お問い合わせください。

※派遣される講師や演舞者はそれぞれ生業がありますので、時期によってはお断りさせていただくこともあります。


知的財産保護事業では

阿寒のアイヌ文様等を保護し、経済的な価値を高めることにより、アイヌ文化伝承者などの経済的な自立を促進する。
アイヌ文様をはじめアイヌ語、アイヌ料理、講演などアイヌ文化を正しく使うために、アイヌ文化に関する使用のコンサルティング・監修・制作・認証の相談をお受けしています。制作、監修したものには、認証コードを発行する「認証制度」を活用するための情報発信、調査、アイヌ文様及びそのデザインの保護や価値向上に向けた企画や認証事業のPRし、アイヌの知的財産として管理しています。