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取引先イケメンランキングNo.1にさよなら言う(転職します⑫)

今日もドタバタ働いており、全然有休消化できない毎日が続いているが、なんともうれしい出来事があった。私は随時100社くらいの取引先様とやりとりをしているが、その中でも一番のイケメンの方とメールでやりとりをしており、その際に何気なく実は12月で辞めます旨伝えたところ「嘘だと…言ってください…」という最高にテンションのほう最高にあがり果てるレスポンスいただいた。当方、辞めることにわりと慣れてきたのでカジュアルにお伝えしたのだが、先方がイケメンということも相まって、体感、最&高な言葉をいただき、自己重要感の方限界突破しそうだった。その後お電話したところ、イケボで「嘘…ですよね…」と言われ、本当はもうキャーキャー言いたい気持ちだったがそれをぐっと抑えて「そうなんす。ゴメンよ」と伝える。「最近商談にも同席してくれなかったから…」とかもうなんかたまんねー感じのこと言われてアーもうこれは好きですしふたりの第二章始まると思った。だから「これからは一人の男と女として…」と言いはじめるや否や、次は何の仕事をするのか、最終出勤はいつかなど業務的な質問を受け、アレレと思いつつ、答えて行く。全然関係ない業界という件伝えたところ、さみしいなと言ってくれる君。連絡ください、大阪に来たら会ってくださいと言ってくれる君。控えめに言ってご褒美以外の何モノでもなかった。
イケメンに初めて会ったのは4年くらい前の展示会だった。わたしがぼんやりと展示商品の前にいたときに話しかけてくれたんだ。あのときは彼はまだ25歳にもなっていなかったと思う。やや緊張してたけど、こちらの質問にもしっかり答えてくれて、立派なもんだなぁと思ったんだ。わたしなんて20代の頃はもうめちゃくちゃで、大人なんて全員馬鹿野郎だと思っていたし、誰にも彼にも失礼千万で、到底あんな風に振る舞えるはずもなかった。だから連絡をもらった時にもうれしくて、すぐに返事して、商談させてもらうことになった。うちの会社に来てくれた君は、待合室のソファに座ることなくまっすぐ立って、誰よりもすこぶるにパリッとおしゃれで、たくさんの商材を詰めたキャリーを下げてさ、まるで国際線のパイロットみたいに素敵だと思ったんだよ。それからいつも、わたしはいつも商談ブースのドアを開けて君をおうきな声で呼ぶ。君は微笑んでキャリーを引いてくる。それが私はすごく自慢だった。みんな見てよ、わたしのお取引先様はこんなだよって見せびらかしたい自慢の、とっておきのお取引先様だった。
彼は企業で働きつつも、自分でも商売をやっていて、きっと寝る間もないくらい忙しいのに、いつも心の底から丁寧で、一緒に色々やる中では失敗もたくさんあったんだけど(私の失敗)いつも優しくて丁寧だった。弱音なんてただの1回も聞いたことなかった。散々無理をさせたのに、会えばいつもパリッとして、優しくて、笑顔がとってもかっこよくてかわいくて、わたしもあんな風になりたいなと思う。いつでも思い出す取引先様。なにかあれば君を思い出す。君ならどんな風に振る舞うだろうかって。そして何か一緒にできないかなって考えちゃうんだよ。そんな存在になれたらいいな。貴方をお手本にわたしも頑張るね。本当に本当にありがとう。君は最高!

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