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辞めると言うのにやや慣れてくる、だが切ない。(転職します⑨)

今週は業務委託の会社さんや主要な取引先様にやめます旨お伝えした。こんな時に人間性が感じられるのかなと思う。ずっと一緒にやってくれたお取引先様は、お伝えした際にお電話でお伝えした際、言葉を失い、絶句されていた。そりゃあ心配だろうなとも思う中、先様からのまずは「さみしいです」という言葉が一番うれしかった。それで現場にお伺いして、直接お礼を申し上げたい旨お伝えして、みんなで行こうということになった。千葉のずいぶん遠いところなんだけど、そこには絶対ご挨拶に行きたかったので、同行いただけること大変ありがたかった。思えば、両社の間ではうちがご恩を仇で返すようなターンもあって、今またご一緒いただけることが本当にありがたくて仕方がない状況である。あの頃私は、上の人が言うままで、先様のお気持ちなんて全然考えて居なかったボケナスだった。本当は、私がそれでは駄目だと言わなければいけなかったのに、言えなかったし、たくさん傷つけてしまった。それなのに今、我がことのように向き合ってくださること、尊敬と感謝の思いでいっぱいで或る。あのとき、あの都会みたいな田舎みたいな不思議な街で、電車を待っているときに思った。皆さんは通勤のさなかなどに、この景色の中で、うちの会社や担当のわたしをにくく思ったり、とはいえ自分がいないとあいつらは駄目だって思ったり、そんな風に、身内みたいに愛情と𠮟咤の気持ちを持ってくださってたんだろうな、と思った。一緒にいろんな局面、しんどいこともあったけれど、一人の人間として尊敬できる方にお会いできたこと、今日もわたしたちと同じ気持ちでお客様に向き合ってくださっていること、絶対に忘れたくない。あんな風な方になりたいな。強くて、頼れて、そして優しい方。わたしはこれから生きていく世界の周りの方に、あの方々みたいに思われたら、こんな最高なことってないなと思う。一歩でもあの方々に近づきたい。

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