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大阪都構想にもの申す-その4<維新政治への不信>

「大阪市廃止・特別区設置」住民投票に反対する理由
その⑥<維新政治への不信>


自分は特に支持政党はありません、あえて言うならアンチ自民です。
なので大阪で自民党が好き勝手やってるときに出てきた橋下氏には注目していました。
ただし、橋下氏が府知事に立候補したときは投票していません。
何故かというと、当時「そこまで言って委員会」で面白い、はっきりしたことをいう弁護士で人気があり、彼は直前まで立候補するのかと問われても「2万%あり得ません」と言っていて、その直後立候補したのです。 まず嘘をつく人間を政治家にしてはいけないと思ったからです。
府知事になってからは市のことに口出し出来ないとわかったら辞職し市長になりました。そして数々の改革を行ってきました。そこは評価しています。かなりの赤字を抱えていた大阪を持ち直したのも事実だと思います。
その後都構想を掲げだして2015年の住民投票に至ります。

わずか5年前のことなので記憶にある方も多いと思いますが、


大阪が変わる最後のチャンスです!」
「投票は1度きりです!」

と言っていました。 当時はそこまで維新に不満も無かった(わからなかった)ので最後まで悩み、大阪が良い方に向かうならやってみようか、(元に戻れなくなるとは知らなかった)と思って賛成票に投じるつもりでした、投票前日まで。
しかし「ちょっと待てよ。橋下徹に将来を託していいのか?」と思った時に、やはり嘘をつく人はまた嘘をつくかもしれないと、反対に投じました。
結果僅差で否決された時はホッとしましたが、そこまで強い思いはなく、大多数が賛成するならそれもありかと思っていました。要はよくわからなかった、勉強しなかったのです


その後ダブル選クロス選国政選挙と何度やっても維新の会が勝利しています。
現在は吉村知事、松井市長。
維新の会のやり方は橋下氏を踏襲し、敵を作って叩くやり方です。分断です。
公務員がとにかく叩かれました。 一般市民にとっては自分達より良い暮らし(をしていると思っている)をしている公務員を叩くのは好感が持てたでしょう。教育現場も締めつけ、全国で学力が低いのを現場の教師たちのせいにしました。(結果教員は周辺自治体に逃げ、人材不足となっています) 小学校教師の方に実際話を聞いたりしましたが大阪は学区によっては「難しい家庭の子」(教師いわく)が多いそうです。
生活に困窮した家庭が多いところで教師に責を求めても意味がありません。


しかし一方、子育て、教育の面での助成に関しては評価できる部分もあると思います。
ただ全てを維新の会の手柄にしてしまう傾向があり、橋下氏以前に決まっていた小学校クーラ設置や、国の政策である幼児教育無償化なども「維新の会の成果」といして広めています。 これはいただけません。
橋下氏の政策については同意することも度々あったのでそこまで維新の会を問題視はしていませんでした。 橋下氏以外の影が薄かったからだと思います。


きっかけは5,6年前でしょうか。 ある日自転車で走っていると歩道の植え込みが伸び放題で道路側や歩道側にはみ出しており、歩道も狭くなって道路側の自転車が通る場所も狭くなっていて危険を感じました。いつも通る道だったので「あれ?こここんなんだった?」と思いました。 それからしばらく伸び放題のままでその後注意して見ると至る所そのような状態で、公園の雑草も伸びて刈ってはくれるのですが明らかに頻度が減っていました。 草伸び放題で見晴らしが悪くなると治安が悪化しますから不安です。 その後道路の白線が消えていることが多いのも気づきました。 それまで気付かなかったのはある程度予算をかけて整備されていたからだと思いました。道路公園整備の予算が減らされていると実感しました。


公園に関しては大阪城公園を空地と言い張り無駄だと言ってジョーテラスやクールジャパン劇場を建てたりしてかなりの樹木を伐採したのは非常に腹立たしいし、それをかつての大阪城公園はガラが悪くて誰も行かなかった、きれいになってみんな喜んでる(吉村知事談)と自画自賛。そんなことありません近所の人は行ってました。 子供用遊具の有料施設も作ってお金がないと楽しめない空間にしてしまったと思います。


2018年の台風で大きな被害を受けたのは記憶に新しいと思いますが、公園の倒れた樹木はしばらく放置され(危険でした)やがて一か所に集められ(公園の一部を封鎖)それらが撤去されるのには1年以上かかりました。ほぼ毎日通る天王寺区の真田山公園、月に何度か行く中央区大阪城公園、東住吉区長居公園で実際に見たことです。

災害時の対応は酷いものです。


まず橋下氏。2013年。大和川が氾濫危険水位に達し30万人に避難勧告が出されている(大和川は大阪市と堺市の境目にありもし氾濫したらえらいことなるのです)時、市長だった橋下氏はTwitterを久しぶりに更新しました。災害関連と思いきや翌週に行われる堺市の市長選に関してのツイート、しかも維新の候補の応援よりまず対抗する現職の市長への批判と堺市を含めた都構想の話(この時の都構想は政令指定都市堺市が含まれていました)。あきれて物が言えませんでした。市民からそれを指摘されると逆ギレして「仕事はちゃんとやっている自宅待機だ、だからTwitterしている」市長が市民の安全より他の市の選挙の話です(尚、大和川が氾濫すると堺市にも甚大な被害があります。当時の市長も維新の候補も災害に対しての注意勧告をしていました)

次に吉村氏。上記の4年後また台風が来ました。
(めったに自然災害がないのによりによって)また堺市長選真っ只中です。大阪府全域に警報が発令されている中当時大阪市長だった吉村氏は岸和田のだんじりを見物に行きコシノヒロコさん宅で会食(飲酒)していました。そしてそれを指摘されると必死に「問題ない、酒は飲んだが酔うほどではない、災害対策本部はちゃんとやる、僕は夕方から自宅で待機する」全く同じ対応です。申し訳ないという気持など一切ありません。


次に松井氏。2018年9月4日。まだ記憶に新しい台風21号で関西空港が浸水、連絡橋破損、南部で大規模停電、府内各地で倒壊が起こったそのわずか3日後に当時府知事だった松井氏はなんと沖縄知事選に自公維新推薦候補の応援に行きました。そして5日後、今度はヨーロッパに1週間万博誘致の活動に行きました。(まだ大規模停電中です)しかも関空が使えなかったのでわざわざセントレアから出発したのです。


本当に歴代の維新の会の首長はずっとこんなです。

市民の命より選挙に勝つことの方が優先されるのです。


市民の生命の安全を第一に考えない政治家に自分の生活を託したくはないです。

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