大阪都構想にもの申す-その１＜何故、今やるのか？～二重行政って？＞
都構想という言葉が先行していますが、２０２０年１１月１日に行われる住民投票は「大阪市廃止・特別区設置」の賛否を問うものであります
各メディアの世論調査では情勢が拮抗していますので前回同様接戦になることが予想されます。
私は自分なりによく考えた上で反対します。
その理由を記録として残しておきたいと思います。
「大阪市廃止・特別区設置」住民投票に反対する理由
その①
＜何故、今やるのか＞
前回の住民投票も10億弱の費用をかけて実施。
わずか5年、たったの5年で再度10億の費用をかけて実施。
今、長引く不況とコロナのために日々の生活にあえいでいる人々、社員を抱え借金を抱えて苦悩している中小企業の経営者。
それらの人々に救いの手を差し伸べることなく投票を強行。
「まずはコロナ対策最優先！」
本当に良い政策と思うのならあと数年待てるはずです。
今このどさくさ紛れにやるのはコロナ対策での吉村知事人気
が消えない内に投票させたいのと
今後控えている大阪万博とIR(カジノ）構想に向けて
大阪市の財源をあてにしているとしか思えません。
市民の生活を第一に考えていないと思います
「大阪市廃止・特別区設置」住民投票に反対する理由
その②
＜二重行政って本当に悪なのか？＞
賛成派の一番の理由が「二重行政が解消するから」だそうです。
そして推進派の訴えの柱にもなっています。
そもそも彼らの言う二重行政って何？
まず維新の会のHPなどでは二重行政の一番の例として
大阪市が建てたワールドトレードセンター（WTC)と大阪府が建てたりんくうゲートタワービル（GTB)が高さを競い合って建設し共に破綻していることを挙げています。
これ二重行政なんですか？？？？
ハコモノを税金で建てて破綻させたことは許せないけど二重行政なんですか？
WTCは南港にあり大阪湾埋め立て開発の一環として、GTBは関空のゲートウェイりんくうタウン構想の一環として建設されていて別の事業です。
尚、WTCが1,100億円、GTBが650億円（総工費）かかっていますが、IR構想の中で新たに夢洲タワービルが1,000億円かけて大阪メトロが建設しようとしています。
民営化したから税金使わないから関係ない？そもそも黒字だった大阪市営地下鉄を民営化したこと自体疑問でしたがこういうことを大阪市や大阪府に代わってさせるためだったと思います。
もしこれが破綻して大阪メトロが破綻したらどうなる？
当然インフラであることから税金が投入されるのは避けれません。
二重行政の例として他にも大阪市のHPに乗っています
これら全部が無駄な二重行政なんですか？
ふたつあっても必要なものもあると思います。府立病院と市立病院、府立大学と市立大学、府立図書館と市立図書館、どちらも不要じゃないですよ。
しかしこれら全ては現行の府知事・市長によって統廃合が決まっていますからもう二重行政は解消されています（是非は別として）
ということは「二重行政を解消」することの目的として大阪市を廃止分割する必要がどこにありますか？
二重行政という言いがかりの犠牲になったもので最も許せないのが「住吉市民病院」問題です。 詳細はこちらにわかりやすく載っています。
https://tokoso.cdp-osaka.jp/misgovt1-sumiyoshi/
二重行政という名のもとに重大な役割を担っていた病院を潰しています。
実際は立て替えた方がコストがかからなったのに統合案を推し進め、跡地に民間病院の誘致に失敗し、挙句の果ては公立の病院を建てようとしています（未定）。
二重行政だからと言って潰しておいてまた二重行政を作るのか？
「二重行政を解消！」と一番のメリットのように言っていますが、本当に「無駄」かどうかを精査せずに府立のものと市立のものが両方あったら全部「二重行政だ！けしからん！」というのはおかしいです。
それが問題なら他の政令指定都市でも至る所で問題が起きているはずです。
私の結論は「まやかしの二重行政にはだまされない」です
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