見出し画像

はじめてトレーシングレポートを医療機関に提出する日

どこの町にもあるような薬局で働いている
ごく普通の薬剤師のあなたへ。

記念すべき 1 枚目の服薬情報提供書(トレーシングレポート)を書き終えると、ふとこんな思いが頭をよぎります。

「突然、医療機関にトレーシングレポートを持って行って大丈夫だろうか…」

安心してください、大丈夫です。
まず、何事もなく受け取ってもらえます。


ここ数年、多くの薬局がトレーシングレポートを提出するようになってきているため、過去に 1 回も受け取ったことがないという医療機関の数は少なくなっています。

しかし、はじめて自分がトレーシングレポートを提出する医療機関には、訪問時に受付で説明したほうがよいです。もし、その医療機関がはじめて薬局からのトレーシングレポートを受け取ったという場合、相手はどう対応してよいのか困ってしまいますし、今後提出しづらくなる状況が生まれてしまう可能性があるからです。また、もし可能であれば、混雑する時間帯を避けて提出するほうが望ましいです。

医療機関の受付では、このように話しながら渡すとスムーズです。

「〇〇薬局の薬剤師の〇〇です。こちらにかかられている、〇〇様の薬についての情報提供書をお持ちしました。お忙しい中お手数をお掛けいたしますが、〇〇科の〇〇先生にお渡ししていただいてもよろしいでしょうか。(返事が不要の場合は、最後に「お渡しいただくだけで結構です」を付け加える)。」

これだけです。今まで、10 件ほどの医療機関に提出しましたが、スムーズにいかなかったことはありませんでした。
医療機関によっては、薬剤部や地域連携室に持って行って欲しいと言われる場合もあります。また、ホームページにトレーシングレポートの提出部署や提出方法が記載されていることもあるので、事前に確認したほうがよいです.

トレーシングレポートを、封筒に入れるのか、それともそのまま渡すのか、はケースバイケースです。私の場合、初回は封筒に入れて持参しますが、その際に 2 回目以降も封筒が必要かどうか確認します。診療所やクリニックでは、封筒は必要ないと言われることが断然多いです。

イメージできたでしょうか?
最初は少し緊張するかもしれませんが、2 回目からはリラックスして提出できます。

医師との信頼関係ができてくると、そのまま医師と 2 人で患者さんに関する話し合いが始まることがあります。医薬連携が深まった手ごたえを感じる瞬間です。

はじめて医療機関にトレーシングレポートを提出する日は、医薬連携が一歩進む、はじまりの日にもなります。ぜひ、トレーシングレポートによる処方提案をやってみてください。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?