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患者さんの願いを叶える、トレーシングレポートによる処方提案

どこの町にもあるような薬局で働いている
ごく普通の薬剤師のあなたへ。

もっと患者さんと話したい。

もっと患者さんに信頼されたい。

何より、もっと患者さんに寄り添った医療がしたい。


そんなふうに思いながら、毎日働いていませんか?


高額な調剤機器の導入も、新たな研修の受講も必要なく、あなたと患者さんと医師が強い信頼で結びつく。そんな方法があります。

それは、服薬情報提供書(トレーシングレポート)を使って処方提案をすること。たった 1 枚の紙が、あなたの願いを実現します。 


【患者さんの願いと思いが、すべて】

医師に処方提案をする際、最も大切なことは、患者さんの願いと思いです。

「え?客観的な情報が一番なんじゃないの?患者さんの希望は、それほど重要ではないのでは?」

もしかしたら、このように思うかもしれません。しかし、客観的な情報のみの提案よりも患者さんの願いや思いを反映させた提案のほうが、採用率が上がり、提案そのものの価値も高まるのです。

以下が、その理由です。

【採用率が上がる訳:医師は患者さんの願いを叶えたい】

医師は、常に患者さんが最善の利益を得られるように努めています。また、医学的に不利益を被ることが明らかな場合を除き、患者さんの自律性を尊重しています。そのため、患者さんからの要望にはできる限り応えたいと思っており、その要望が患者利益に繋がる可能性が高いのであれば、前向きに考えます。

そう、医師は患者さんの願いを叶えたいと思っているのです。患者さんの願いを叶えるためという目的があると、処方提案がスムーズにいく理由がここにあります。医師と薬剤師の目的が一致しているのです。だからこそ、医師があなたの提案を採用する確率も上がります。

トレーシングレポートによる処方提案では、患者さんの願いに薬剤師の観点が加わっているため、医学的に逸脱するリスクが抑えられているばかりか、薬学がその願いを支持しています。患者さんの願いを叶いやすくする条件が、整っていることが分かります。


【価値が高まる訳:患者と薬剤師の関係が深化】

患者さんの思いや願いを知るためには「患者さんが何に困っているのか、何を望んでいるのか」を把握する必要があります。

困っていることの例は「薬が効いていない」「薬が効きすぎている」「用法が複雑」「薬が飲みにくい」などがあります。
望んでいることの例は「症状の改善」「疾病の予防」「薬を減らして欲しい」「ADL もしくは IADL の維持」などが挙げられます。

これらは、質問してすぐ明らかになる場合もあれば、質問と回答を繰り返して、ようやくたどり着ける場合もあります。時には、患者さん自身が自覚していない困りごとが、話しているうちに現れてくることもあります。当然だと思っていた苦労や悩みを一緒に解決できた時、患者さんたちは本当によい笑顔をしています。

このように、情報を得るためには、患者さんと会話を重ねることになりますが、まさにこの過程で、あなたと患者さんとの関係性が深まっていきます。生活習慣や治療に対する考え方、用法や剤形の好みなど、患者さん個人に焦点をあてた質問をすることで、患者さんは「この薬剤師は、わたしの健康に関心を持ってくれている」と思うようになるのです。

そのように思ってもらえることができれば、患者さんのほうから積極的に情報を提供してくれるようになります。「この薬剤師に話すと親身になって一緒に考えてくれる!」そう信頼してもらえるようになったのです。

さらに、トレーシングレポートを使って、患者さんの薬物治療について医師と相談できるようになれば、あなたへの信頼感はいっそう高まります。「この薬剤師は、この後にわざわざ時間を割いて、わたしの薬について医師と考えてくれるんだ!!」このように実感した患者さんは、薬局カウンターで早く薬を渡して欲しいと要求するどころか、喜んであなたとコミュニケーションをとってくれるようになります。

トレーシングレポートによる処方提案の価値は、内容だけにあるのではありません。実は、あなたと患者さんとの関係性の深化にこそ、その真の価値があると思うのです。


【おわりに】

このように「患者さんの願いと思いを叶える」という視点でトレーシングレポートによる処方提案を実施すると、患者さんとしっかり話せて、信頼関係も深まります。
ぜひ、トレーシングレポートによる処方提案を実施してみてください。

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