「頭脳労働」一本だと厳しい、手先の器用さと頭脳の合わせ技がAI失業回避に最強

上記のブログ記事でも書いたが、Flip or Flop(日本名:ミラクル住宅リフォーム)のタレクとクリスティーナは、頭脳(と美的センス)を使って住宅リノベーションの企画・計画をつくり、手先の器用さを使って住宅の改修を実行し、販売することで利益を得ている。

このような、頭脳・手先・センスなどスキルが複合化している人はAI失業を回避しやすい。

逆に、数学オンリー、物理オンリー、資金計画オンリー、法律オンリーのような、何か一つしかスキルが無い人は非常にAIによる職務代替に対して脆弱だ。

医師が最強なのは、五感を使った診断(聴診器などで呼吸の確認など)や、外科医であれば手術もこなすため、AI代替にも強いことだ。弁護士は裁判で弁論する必要があるので、弁護士も強いと考えられる(パラリーガルは駄目)。公認会計士はちょっと危ない。会計監査自体は、AIで自動化できる可能性がある。もちろん、全てではない。伝統的な会計監査以外の業務も増やしたほうがいいだろう(言われなくてもやっていると思うが)。

電気技術者や土木技術者は、手先の器用さと、高校レベルの物理の知識も必要になることがあるので、AIに代替されるリスクは低い。しかも、若者が忌避しているのでアメリカでは賃金上昇率がホワイトカラーを上回っている。いずれ、日本でもホワイトカラーの賃金上昇率を上回るだろう。システムエンジニアやプログラマーに推奨するのは、工場や機械・電気に詳しくなって、IoTエンジニアになることだ。プログラミングだけだとAIでもできてしまう。

こうした技術者・技能者は、移民との競争を心配するかもしれないが、顧客側も含めて日本人は英語を話せないので、日本語を話せる日本人技術者・技能者が結局は日本国内では最強だと思う。文化的な価値観も異なっており、真面目で作業品質の高い日本人は競争力が高いだろう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?