大学生がSAPを勉強するならば、FI(財務会計)モジュール一択!

SAPは、実務経験かSAP社公式トレーニングの受講経験がないと、学習するのが極めて困難だ。しかし、昨今はジョブ型雇用で、「ポテンシャル」よりも「専門性・スキル」が重要になりつつある。そこで、「大学生だが、どうしてもSAPを勉強したい」という人にアドバイスする。勉強するならば、FI(財務会計)一択だ。

なぜか?それは、FIだけは、簿記会計の知識があれば、比較的勉強しやすいからだ。

他のモジュールは、製造業における業務プロセス(生産管理、在庫管理、購買管理)の知識がないと、ほぼ学習は不可能だ。しかし、FIだけは、簿記会計の知識があれば、かろうじて習得できる。

例えば、具体的なFIの用語をあげていくが、簿記の知識があればなんとなく理解できるはずだ。

会社コード

財務諸表(貸借対照表、損益計算書)を出力する会社の単位を表す。

勘定コード表

勘定科目のコード一覧が束になってまとめられた単位を表す。複数の会社コードで共有して利用することも可能だ。ベトナムなどは、国として勘定科目がある程度指定されているので、注意が必要だ。

総勘定元帳(GL)

全ての勘定コード別の金額が記録される元帳である。

債権管理(AR)

得意先からの債権(売掛金)を管理するFIのサブモジュールである。

債務管理(AP)

仕入先からの債務(買掛金)を管理するFIのサブモジュールである。

固定資産管理(AA)

建物や生産設備など、固定資産を管理するFIのサブモジュールである。

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