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麻原彰晃が小学生雑誌で紹介されていた!内容がやばすぎる!

小学生向け雑誌『小学六年生(92年1月号・小学館)』において、麻原彰晃がキャッチーに紹介されていた事実を、あなたはご存じだろうか。
 
「カーツ佐藤の目覚めよ超能力」というコーナーでは、当時コラムニストとして活動していたカーツ佐藤氏が、超能力を身につけようと様々な修行に講じている。
 
そこで麻原彰晃は「気学、四柱推命学、仙道、原始仏教、ヨガなどの研究を重ね、独自の修行で1985年空中浮揚に成功するなど、数々の超能力を獲得。」と紹介されているのである。

突如出現する麻原の不気味な顔

誌上では、麻原彰晃の教えのもと、カーツ佐藤氏が苦戦しながらも、塩を溶かしたぬるま湯を大量に飲み込み、吐き出す浄化法(ガージャガラニー)や、片方の鼻から息を吸い、反対の鼻孔から吐き出す呼吸法を実践。

 ぬるま湯に塩を溶かした物をできるかぎり飲み、そしてワザと吐く!修行の進んだ人は、バケツ1杯くらい飲んでは吐いている。「オエ~!オエ~ップ!」まわりの人は楽に吐いているが、オレだけ単に気持ち悪くてゲロ吐いてるようにしか見えない。情けな…。

 「片方の鼻から息を吸い、止めて、反対の鼻の穴から吐く。吸う時間と止めてる時間と吐く時間を最初は1対1対1の割合にする。慣れたら1対2対2、1対4対2と変える。初歩はこれを5秒5秒5秒でやるぐらいで楽だが、慣れてくるとどんどん息を長くしなくちゃいけない。20秒80秒40秒くらいになると、もうだけでマラソン20kmを走ったくらいに息がゼイゼイしてくるじゃないですか。おまけにズーッと座禅を組んでるもんだから、足が痛いのなんの!」

布を飲み込み吐き出すダウティと呼ばれる修行法も紹介されている

挿絵とカーツ佐藤氏のゆるい文体がいかにも子ども向けらしくはあるが、書かれている内容は大変痛々しい。

 そしてわざわざ同じページ内に別枠として、小学生でも実践可能だという以下のような呼吸法がすすめられている。 

空中浮揚のトレーニングは危険をともなう。とりあえず、成績アップ間違いなしの呼吸法をやってみるべし。歩きながら背筋を伸ばし、6秒息を吸い、24秒止め、12秒で吐く。これだけだ。カンタン、と思うかね?やってみろ。難しいぞ苦しいぞ。

 
雑誌『小学六年生』で麻原彰晃が紹介されたのは1992年のことである。ということは、既に人々は、坂本弁護士一家失踪事件(1989年。95年、一家三人は既に殺害されていたことが判明)への関与が疑われていた教団の暗い過去を知っていたはずだ。
 
小学館側からオウム真理教へ掲載を依頼したのか、教団側からアピールがあったのかはわからない。
 
とはいえ、犯罪への関与が疑われていたカルト的人物を、小学生に向けてオモシロオカシク紹介していた当時のメディアの蛮行を、我々は決して忘れてはならない。

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